図 1 脂質、炭水化物、タンパク質の代謝とビタミンの関わり図 2 ビタミンB1、B2、B6、Cが不足すると身体能力が低下するビタミンは、縁の下の力持ち図1は、体を動かすエネルギー源となる脂質、炭水化物、タンパク質の代謝とビタミンの関わりを示しました。図のとおり、さまざまなビタミンがエネルギーづくりに補酵素という形でかかわっています。つまり、ビタミンが不足すると代謝が進まず、エネルギーを十分につくることができなくなります。その結果、稽古中にバテやすくなったり、集中力が落ちやすくなったりします。図2は、ビタミンを不足させると体にどのようなことが起こるか調べた研究です。実験期間12週間のうち、3週目~10週目の8週間をビタミン不足になるよう食事を調整し、身体能力などを調べました。図のとおり、ビタミンを不足させると身体能力が栄養&レシピ編30号では魚料理、31号では肉料理についての質問にお答えしましたが、今回は野菜・果物に関する質問にお答えします。「野菜が苦手」という選手、結構いますよね。それではなぜ野菜は食べたほうがよいのか。野菜が苦手な人でも食べられる料理法についてもご紹介したいと思います。野菜、果物について上村香久子うえむら かくこ管理栄養士/調理師。全日本柔道連盟強化委員会科学研究部員、JOC強化スタッフ(情報・戦略、医・科学スタッフ)。12年ロンドン五輪では柔道女子、16年のリオデジャネイロ五輪では柔道男女の栄養サポートを行ったPROFILE野菜が苦手です。食べないとダメですか?野菜、きのこ、海そう、果物には、毎日を元気にすごすために必要なビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。肉と野菜を一緒に炒めるなど、食べやすい料理を見つけてください。QA34まいんど vol.32
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