まいんど vol.32 全日本柔道連盟
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協力:大塚製薬株式会社暑熱環境下での運動や炎天下での移動など、日常のさまざまな場面に熱中症のリスクがあります。そこでポイントとなるのが、体温の過剰な上昇をいかに抑えられるかということです。熱中症の原因運動や活動することで体温が上がると、私たちは汗をかいたり、皮ふに近い血管を拡張することで体の熱を外に出そうとします。しかし、気温や湿度の高い環境下で運動・活動を続けることで、体温が過度に上がったり、発汗量に見合った水分補給ができていないと脱水・塩分不足により、体温の調節機能が破綻し熱中症を引き起すことになります。熱中症対策熱中症対策として大切なことの1つが、夏本番を迎える前から暑さにカラダを慣れさせる「暑熱順化」です。順化期間は、気温が高くなり始めたら、最初は運動の量をいつもより減らし、少しずつ量を増やしていきましょう。ただし、環境条件や個人の状態も異なるので、個々の状態を把握しながら順化を進めることが大切です。次に大切なことが「水分補給」です。汗をかくことは体温の上昇を抑える重要なメカニズムであり、失われた水分を補給しなければ脱水状態に陥ってしまいます。また、汗をかいたときには、水分と同時にナトリウムなどの電解質(イオン)も失われます。ナトリウムは人間に必要な体液量を保つために欠かせない働きをしている成分です。さらに、すみやかにカラダに水分を吸収するためには適度な糖分も必要ですので、ナトリウムと糖分を補給できるイオン飲料などで水分補給することが重要です。新しい熱中症対策プレクーリング熱中症対策として適切な水分補給に加え最近重視されているのが「深部体温※の上昇を抑制する」という考え方です。[※注 深部体温:体の核心部(脳や食道、直腸)などの体温。以下、体温と表記]体温の上昇を抑えることは、熱中症の対策や持久性運動能力などの低下抑制などパフォーマンスにも影響するといわれており、実際に身体冷却を実施するには、冷却方法、タイミング、冷却時間を考慮する必要があります。冷却のタイミングとして運動前(プレクーリング)、運動中、休憩時、運動後に分けられますが、プレクーリングはあらかじめ運動前に体温を低下させておくことで、運動中の体温の許容量を大きくでき、熱中症のリスクを下げるとともに、運動時間(持久力)を伸ばすことにもつながるとして、日本スポーツ協会のスポーツ活動中の熱中症予防ガイドブックでも説明されており、実践しているアスリートも増えてきています。深部体温を抑える内部冷却法 アイススラリーでは、プレクーリング含め、どのような方法で深部体温の上昇を抑えれば良いのでしょうか?誌上セミナー水分+電解質(イオン)補給に加えた新しい熱中症対策運動前にあらかじめ身体を内から冷やすプレクーリング夏本番の前に要チェック!30まいんど vol.32

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