まいんど vol.32 全日本柔道連盟
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巻頭特集緊急座談会田中裕之・全国少年柔道協議会中央委員長したほうがいいと思いますね。田中先生の活動では、中学・高校で部員を多く集めた先生を表彰されています。田中 私が全柔連で普及事業に関わらせていただくようになってから、未経験の新規登録者を多く集めた中学・高校を表彰させてもらっています。私自身、中学に勤務していたとき、毎年10人15人と未経験者を入部させていて、「柔道で心と体を鍛えて3年生の夏に、道場出身者と勝負できるようになろう」という目標で指導していました。そのなかには関東大会や全中に出場する子も出てきましたし、高校に進学しても柔道を続け、インターハイに出場した者もいました。柔道普及にはさまざまな形があると思いますので、いろいろな方を表彰する機会を作ることは大切だと思います。中村 女子柔道振興委員会では「come back柔道」という取り組みをしています。ずっと柔道から離れてしまっている女性柔道家でも、機会があれば戻ってこられる方もいますし、地域やコミュニティで普及活動をしてくださっている方もいます。やはり女性を取り込まないとダメだと感じています。子どもが習い事を始めるとしても、お母さんの影響は大きいので、女性のコミュニティを大事にしないといけないのかな、と思います。家庭のなかでも母親の意見は大きいですから。田中 転び方教室も、講師は女性がいいですね。とくに幼稚園・保育園くらいだと女性講師のほうが断然いい。以前に、「習い事を誰の影響で始めたか」という調査の結果を記事にしたことがあるのですが、圧倒的に「母親が決めた」という回答が多かった。「父親が決めた」の倍くらい。本当に、女性の影響力は大きいんですよね。シニア選手権大会の創設中里 次にシニア選手権大会の話題に移りましょう。現在、世界を目指そうとした場合、まず講道館杯に出ないといけないわけですが、その講道館杯に出るのも結構難しい状況です。出場資格を得るチャンスが少ないんですね。ですので、その機会を増やそうという意図なのです。とは言っても年に1回だったのが2回になるだけですが。その第1回大会を来年の2月に予定しています。会場のキャパシティの関係で、今回は選手数を絞ってやるしかないのですが、ゆくゆくは申し込んだ人は誰でも出られるオープン大会にしたいという考えがあります。これについてご意見をいただきたいと思います。大迫 この大会の年齢は何歳くらいを想定されていますか?中里 「ジュニアではない」という考えですので、20歳以上というところです。西田 完全にオープンにしてしまうとまったくの未経験者までエントリーしてくることもあり得るので、何らかの制限が必要かと思います。大会運営の経験者の想定では、2日間の大会となれば参加者は多くても700人くらいに抑えてほしいと。まだも子どもの習い事に大きな影響力を持つ母親。女性を取り込むことがとても大切

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