▲全日本選手権決勝。GSの末、太田が前年度王者の羽賀龍之介から小外刈で「技あり」を奪う▲初優勝を飾った田中志保▲皇后盃決勝。田中が強気の組み手で試合を優勢に進め、児玉の「指導3」反則負けで勝利り、初優勝を果たしました。昨年同様、講道館大道場において、無観客で行われましたが、準決勝以降の試合はNHKの生中継で、それまでの試合は『全柔連TV』(YouTube)で、多くの柔道ファンのみなさんにご覧いただきました。どちらの大会も、1回戦から接戦の連続で、『柔道日本一』を決めるに相応しい熱い大会となりました。熱戦の模様は、現在もYouTubeの『全柔連TV』で、全試合解説付きノーカットでお楽しみいただけます。まだご覧になっていない方は、ぜひ、最高峰の戦いをご視聴ください。両大会の入賞選手は次の通りです。◆全日本柔道選手権大会優 勝・太田 彪雅(旭化成)準優勝・羽賀龍之介(旭化成)第3位・王子谷剛志(旭化成)第3位・垣田 恭兵(旭化成)第5位・尾原 琢仁(旭化成)第5位・香川 大吾(ALSOK)第5位・熊代 佑輔(国際武道大学教)第5位・影浦 心(日本中央競馬会)◆皇后盃全日本女子柔道選手権大会優 勝・田中 志保(JR東日本)準優勝・児玉ひかる(東海大学3年)第3位・寺田宇多菜(JR東日本)第3位・橋本 朱未(コマツ)第5位・桑形 萌花(三井住友海上)第5位・井上あかり(JR東日本)第5位・長谷川瑞紀(近畿大学3年)第5位・梅津 志悠(三井住友海上)「前回決勝戦で敗れ、その悔しい気持ちを1年間持ち続けていました。前回、決勝を見た人に、『決勝で投げられた人』といろんなところで言われてきて、今回は、後がないと自分を追い詰めて稽古やトレーニングをしてきたので、それがやっと報われたかなと思います。なんとなく練習するのではなく、自分自身の課題を明確にして、一つひとつ克服して、一回一回の稽古にしっかり取り組んだことがよかったと思います。最終的にはパリ・オリンピックで金メダルを獲ることが目標。そこに向けて、一つずつ、しっかり優勝していきたいと思います。次の全日本選手権も、すぐ4月に行われるので、連覇を目指してまた稽古に励みます」ROAD TO PARIS2024令和3年度の無差別女王は、70kg級の田中志保!第36回皇后盃全日本女子柔道選手権大会「無差別の大会で優勝できたのはとてもうれしいです。出るからには優勝しようと思っていましたし、組み手を徹底すれば超級の選手にも勝てないことはないと思っていました。決勝は、試合前に早川(憲幸)コーチと、組み手で我慢して我慢して、相手が疲れたら思い切り技に入ろうと話していました。その戦い方がはまったと思います。東京オリンピックは、同じ70㎏級の新井(千鶴)さんが優勝してうれしかったです。パリ・オリンピックは、まず、新添(左季)さんに勝って、海外選手にも勝って、狙っていきたい。皇后盃で優勝したので、それに恥じないようにしっかり練習して、もっと強くなりたいと思います」田中志保のコメント太田彪雅のコメント5まいんど vol.31
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