が指導されています。今回はオブザーバーとして、ブータンを管轄している在インド日本国大使館のスタッフの方、青年海外協力隊でブータンに柔道隊員として派遣されていた堀内芳洋氏、内田美優氏にもご参加いただきました。引き続き、ブータンとの交流を深め、ブータン柔道の普及・発展に寄与できるよう尽力いたします。 国際柔道連盟(IJF)にも、形の普及と発展のための形委員会があり、下記のとおり構成されています。■委員長 CAPELLETTI Franco(イタリア)■委員 DE ANGELIS Daniel(カナダ)、KOZLOWSKI Michel、NEMEGAIRE Dimitri(ベルギー)、GALEA Envic(マルタ)、HUET Michel(フランス)、BERTOLETTI Giacomo(ベルギー)、向井幹博、大辻広文(日本)、各大陸連盟形担当代表者 昨年10月にポルトガルで開催された世界形選手権大会時に、IJF形委員会が開催されました。会議にはIJF形委員会委員の他にIJF理事及びIJFプロジェクトマネージャーが出席しました。 会議に先立ち、新型ウィルスの影響で世界形選手権大会が開催できなかった2年の間に亡くなられた柔道関係者(形)である、嘉納行光講道館名誉館長・全日本柔道連盟名誉会長、醍醐敏郎氏、松下三郎氏、村田直樹氏、ベルギーのEric Veulmans氏に対して黙祷が捧げられました。 IJFでは英語の他にフランス語およびスペイン語を公用語としており、講道館の形の教本をフランス語に翻訳する作業が行われております。作業が完了次第、順次IJFホームページに掲載され、フランス語訳が完了後はスペイン語への翻訳作業が検討されております。 また、IJF形競技評価基準規定の更新作業が行われ、2022年バージョンが完成し、現在公開されております。 大会翌日に開催された約80人が参加したIJF形セミナーでは、子どもへの形の普及のため、IJF、フランス柔道連盟及び講道館によって制作された「子どもの形」の指導法について紹介をしました。 子どもの形では、段階に応じて習得すべき内容が、プロローグと7つのグレードに分けられており、講道館で開催した嘉納治五郎師範生誕祭と日アセアン自他共栄プロジェクトの共催事業で行った子どもの形セミナーの様子を動画で流しました。 来年度は2022年9月にポーランド・クラクフで世界形選手権大会が開催される予定で、今年度同様、投の形及び固の形でジュニア部門(23歳未満)を実施予定で、大陸別形選手権大会、オンラインセミナーを計画しております。 今後も、形の普及・発展のためIJFをはじめ、各国連盟と連携し、貢献していきたいと考えております。▲国際柔道連盟形委員のみなさん▲IJF形セミナーの様子教育普及・MIND委員会 形部会国際柔道連盟形委員会報告国際柔道連盟形委員会(講道館エキスパート)形部会特別委員 大辻広文(講道館職員)44まいんど vol.31
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