C100 M90 重大事故総合対策委員会重大事故総合対策委員長を拝命して3期目に入ります。この4年間の主な取り組みは、①全国安全指導員連絡会の定例開催(今年度4回目はオンラインで2月に開催)、②「柔道の安全指導」第5版の改訂、その準拠版として子ども向けの「楽しく安全に柔道をしようよ」の作成、③医科学委員会、コンプライアンス委員会等との共催による出前安全指導講習会の開催(昨年度、今年度はオンラインで実施)、④都道府県柔道連盟及び中体連、高体連で実施した安全指導講習会等の計画・実施報告の集約、さらに今後は審判委員会、大会事業委員会、指導者養成委員会等と連携しながら、重大事故につながるヒヤリハット映像の収集・分析を行い、大会運営や審判の在り方、指導者の育成など、総合的、抜本的に重大事故の防止や安全指導の推進を図りたいと考えています。全国の都道府県柔道連盟のみなさま及び各地域の柔道指導者のみなさま、さらに柔道被害者の会のみなさまのご協力、ご尽力により、近年重大事故は減少傾向にあります。しかし、重大事故につながる脳しんとうや頸部損傷等の事故は柔道人口の減少を考慮すると決して少なくなっているとは言えません。とくに、コロナ禍では十分な練習ができずに基礎体力の低下や練習不足などから、練習や試合が再開された後に脳しんとう等の事故が多く報告されました。コロナ禍の影響はまだまだ続くと考えられます。年度末から年度初めにかけてコロナの感染防止とともに重大事故防止に一層のご協力をお願い申し上げます。女子柔道振興委員会2017年4月、新たに常設の専門委員会として設置されたタイミングで、委員長を仰せつかり、この度4期目を迎えました。この間、各都道府県の連盟・協会におかれましては女性に関わるさまざまな活動に対してのご理解、ご協力を賜り心より御礼を申し上げます。2020年には、本委員会が中心となり「柔道における女性の活躍推進プラン」を制定しました。推進プランではスポーツ団体ガバナンスコードに適合すべく、目標を「全日本柔道連盟の理事に占める女性の割合を2030年までに40%以上にする」と定めております。各都道府県におかれましても、引き続き女性役員の積極的な登用に向けて、ご協力いただきますようお願い申し上げます。また、主な事業として、各都道府県における女性リーダーのネットワークづくりや、若手リーダー養成を目的とした「女子柔道意見交換会」の開催、地域において女性が中心となる活動の活性化および、現在は柔道から離れている女性柔道家を呼び戻すための「COMEBACK女子柔道プロジェ委員長 磯村 元信副委員長 射手矢 岬副委員長 小林 貴子
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