［ 特 集 ］ 東京2020オリンピック■女子52㎏級 史上初となる『兄妹同日金メダル』ということで、日本中から注目された柔道２日目。妹・阿部詩は、今大会第2シードで2回戦から登場し、初戦のビメンタ（ブラジル）を釣込腰と崩袈裟固の合技、準々決勝のジャイルズ（イギリス）を隅落「技あり」で破って危なげなく決勝ラウンドへ進出。 準決勝の、リオデジャネイロオリンピック銀メダリストのジュフリダ（イタリア）にはやや苦戦しましたが、ＧＳ3分11秒の内股「技あり」で勝利し決勝へ駒を進めました。 第1シードのブシャール（フランス）との決勝は、予想通り、大変厳しいものとなりましたが、ＧＳ4分過ぎ、ブシャールが得意の肩車にきたところを潰すと、そのまま、変則的な崩袈裟固に抑え込み「一本」。阿部詩は勝利の瞬間、何度も畳を叩き、涙で顔をくしゃくしゃにして喜びを爆発させました。「４年間、この大会だけを目指して努力してきたので、努力が報われてよかったです」■男子66㎏級 今大会第4シードの阿部一二三は、２回戦のルブルク（フランス）を大外刈、続くヨンドンペレンレイ（モンゴル）も大外刈「技あり」で破って決勝ラウンドへ進出。得意の担ぎ技が徹底的に警戒されるなか、それを見越して磨いてきた技をここ一番で炸裂させての勝ち上がりはさすが。技の威力もさることながら、勝負勘、勝負度胸を改めて感じさせる勝ち上がりでした。 準決勝のカルグニン（ブラジル）に、この日初めてとなる背負投で一本勝ちして決勝へ進むと、マルグベラシビリ（ジョージア）との決勝では、この日冴え渡っていた大外刈で「技あり」を奪って優勢勝ち。兄妹同日金メダルの偉業を達成しました。 「兄妹で同日優勝という目標が達成できたのは、支えてくださっている周りの方々、応援してくださっている人たちのおかげ。ありがとうございました」■女子52㎏級優 勝 阿部詩（日本）準優勝 A.ブシャール（フランス）第３位 O.ジュフリダ（イタリア）第３位 C.ジャイルズ（イギリス）▶2回戦阿部詩〇合技△L.ピメンタ（ブラジル）▶準々決勝阿部詩優勢［技あり］△C.ジャイルズ（イギリス）▶準決勝阿部詩GS［技あり］△O.ジュフリダ（イタリア）▶決勝阿部詩〇GS崩袈裟固△A.ブシャール（フランス）■男子66㎏級優 勝 阿部一二三（日本）準優勝 V.マルグベラシビリ（ジョージア）第３位 アン・バウル（韓国）第３位 D.カルグニン（ブラジル）▶2回戦阿部一二三〇GS大外刈△K.ルブルク（フランス）▶準々決勝阿部一二三優勢［技あり］△B.ヨンドンペレンレイ（モンゴル）▶準決勝阿部一二三〇背負投△D.カルグニン（ブラジル）▶決勝阿部一二三優勢［技あり］△V.マルグベラシビリ（ジョージア）史上初。阿部一二三、詩が兄妹同日金メダルの快挙！▲女子52kg級決勝。ライバル・ブシャールを抑え込む阿部詩◀優勝の瞬間。阿部詩は喜びを爆発させた▼男子66kg級決勝。阿部一二三が大外刈で「技あり」奪取▼畳を降りると、日本選手団に向かってガッツポーズ▶男子66kg級表彰。左から2人目が金メダルの阿部一二三▲女子52kg級表彰。左から2人目が金メダルの阿部詩［ 7/25（日） ］7まいんど vol.29
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