[ 特 集 ] 東京2020パラリンピックとなりました。パーソナルコーチについては、もっと情報共有をしながら選手強化に繋げなければならなかったと痛感しています。 海外の強豪国に目を向ければ、日本のNTC(ナショナルトレーニングセンター)のような隔離された施設で、年間200日を超える期間の強化が図れているのが現状のようです。しっかりと組み合った状態で4分の試合を戦い抜くためには、相当のスタミナと体力を必要とします。今大会でも日本選手は4分を過ぎると極端にパフォーマンスが落ちているのではないかとの指摘も受けております。日頃の乱取を4分で刻んでいますが、今後はそれをゴールデンスコアも念頭に入れ、長時間にするなど工夫が必要です。フィジカルを上げ、連絡技にて最後まで掛け切り、隙なく寝技に持ち込んで一本を取る柔道に徹しなければ、勝ち残ることができません。 3年後のパリ大会に向けては、開催国としての出場枠獲得の優遇措置もありませんので、今大会の課題・反省を踏まえ、科学的要素をこれまで以上に取り入れて、一人でも多くの選手を送り出さなければと思います。 81㎏級の北薗選手がアクシデントもあって出場を辞退することとなり、みなさまの期待にお応えできなかったことに対し、チームリーダーとしての責任を痛切に感じております。 最後に、東京パラリンピック開催にご尽力いただきました多くの関係者の方々、5年間のご支援、ご協力をいただきました多くのみなさまに感謝しますとともに、3年後開催のパリ・パラリンピックに向けてもみなさま方のお力添えをどうぞよろしくお願い申し上げます。8/28(土)▲女子57㎏級敗者復活最終戦。廣瀬が開始早々の大内刈で一本勝ち◀女子63㎏級1回戦。工藤の切れ味鋭い大内刈で「技あり」奪取▲男子73㎏級1回戦。得意の巴投で攻める永井▲女子57㎏級3位決定戦。惜しくも銅メダルは逃した廣瀬だが、世界ランキング1位のジェリク(トルコ)と笑顔で健闘を讃え合った■男子60kg級平井 孝明7位66kg級瀬戸勇次郎銅メダル 73kg級永井 崇匡7位81kg級北薗 新光欠場 90kg級廣瀬 悠7位100kg級松本 義和7位100kg超級正木 健人7位■女子48kg級半谷 静香5位 52kg級藤原 由衣5位 57kg級廣瀬 順子5位 63kg級工藤 博子7位 70kg級小川 和紗銅メダル 70kg超級土屋美奈子7位日本代表選手記録Photo:Rafal Burza19まいんど vol.29
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