[ 特 集 ] 東京2020オリンピック■女子78㎏級優 勝 濵田尚里(日本)準優勝 M.マロンガ(フランス)第3位 A.ワーグナー(ドイツ)第3位 M.アギアル(ブラジル)▶2回戦濵田尚里〇合技△B.パチュト(ポーランド)▶準々決勝濵田尚里〇送襟絞△A.バビンツェワ(ROC)▶準決勝濵田尚里〇腕挫十字固△A.ワーグナー(ドイツ)▶決勝濵田尚里〇崩上四方固△M.マロンガ(フランス)■男子100㎏級優 勝 ウルフアロン(日本)準優勝 チョ・グハム(韓国)第3位 J.フォンセカ(ポルトガル)第3位 N.イリアソフ(ROC)▶2回戦ウルフアロン〇浮技△M.フラモフ(ウズベキスタン)▶準々決勝ウルフアロン優勢[技あり]△P.パルチク(イスラエル)▶準決勝ウルフアロン優勢[技あり]△V.リパルテルアニ(ジョージア)▶決勝ウルフアロン〇GS大内刈△チョ・グハン(韓国)濵田尚里、オール一本の圧巻「金」ウルフアロンは悲願の三冠達成▲女子78kg級決勝。最大の敵・マロンガを崩上四方固に抑えた濵田◀試合場では表情を崩さなかった濵田。畳を降りると最高の笑顔に▼男子100kg級決勝。ウルフが大内刈でチョに一本勝ち▶女子78kg級表彰。左から2人目が金メダルの濵田▶男子100kg級表彰。左から2人目が金メダルのウルフ◀ウルフの手を挙げ勝利をたたえたチョ。素晴らしいスポーツマンシップに拍手が送られた[ 7/29(木) ]■女子78㎏級 第1シードのマロンガ(フランス)と第2シードの濵田尚里、圧倒的な強さを持つ2人がどのような勝ち上がりを見せるのかに注目が集まったこの階級。両選手は前評判どおりの強さで決勝へ進出しました。 濵田選手は、2回戦のパチュト(ポーランド)を隅落と横四方固の合技、準々決勝のバビンツェワ(ROC)を送襟絞で破り、危なげなく決勝ラウンド進出。 準決勝でも今年の世界王者であるワーグナー(ドイツ)を寄せ付けず、腕挫十字固で一本勝ちして決勝進出を果たしました。 決勝の相手は予想どおり、2019年の東京世界選手権の決勝で敗れている宿敵・マロンガ。濵田は、開始早々にマロンガが仕掛けてきた大内刈を間一髪ではずすと、執拗に寝技で攻め続け、最後は崩上四方固に極めて「一本」。寝技師・濵田らしい、素晴らしい試合内容でした。 「得意の寝技で勝ち上がれてよかった。練習してきたことをすべて出し切り、いい試合内容だったと思います」■男子100㎏級 ウルフアロンは2回戦のフラモフ(ウズベキスタン)を浮技で破ると、続く準々決勝は第4シードのパルチク(イスラエル)に大内刈「技あり」で優勢勝ち。順調な内容で決勝ラウンド進出を果たしました。 準決勝の相手はリオデジャネイロ・オリンピック90㎏級銀メダリストのリパルテリアニ(ジョージア)。ウルフとリパルテリアニの試合は接戦となりましたが、ウルフが大内刈で「技あり」を奪って優勢勝ち。決勝はウルフが最も警戒していたチョ・グハン(韓国)との対戦となりました。試合運びが巧いチョに対し、苦戦を強いられたウルフでしたが、GS5分35秒、渾身の大内刈が決まり「一本」。金メダルを獲得しました。 「僕の持ち味は泥臭い柔道なので、最後まで貫いて勝つことができてよかったです」11まいんど vol.29
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