[ 特 集 ] 東京2020オリンピック■女子63㎏級優 勝 C.アグベニュー(フランス)準優勝 T.トルステニャク(スロベニア)第3位 M.チェントラッキオ(イタリア)第3位 C.ボーシュマンピナール(カナダ)▶1回戦田代未来優勢[技あり]△L.レンシャル(イギリス)▶2回戦A.オズドボンブワフ(ポーランド)〇小内巻込△田代未来■男子81㎏級優 勝 永瀬貴規(日本)準優勝 S.モラエイ(モンゴル)第3位 S.ボルハシュビリ(オーストリア)第3位 M.カス(ベルギー)▶2回戦永瀬貴規〇GS反則[指導3]△V.アルバイラク(トルコ)▶3回戦永瀬貴規〇払腰△C.パルラティ(イタリア)▶準々決勝永瀬貴規GS[技あり]△D.レッセル(ドイツ)▶準決勝永瀬貴規GS[技あり]△M.カス(ベルギー)▶決勝永瀬貴規GS[技あり]△S.モラエイ(モンゴル)永瀬貴規が81㎏級で21年ぶりの金田代未来は無念の2回戦敗退▲女子63kg級3回戦。田代がオズドボンブワフの小内刈でまさかの敗退▲男子81kg級表彰。左から2人目が金メダルの永瀬▶健闘をたたえ合ったモラエイと永瀬▼女子63kg級2回戦。田代がレンシャルから内股で「技あり」を奪う▼男子81kg級決勝。永瀬が強豪・モラエイを破り金メダルを決める[ 7/27(火) ]■女子63㎏級 第3シードの田代未来は、1回戦のレンシャル(イギリス)を内股「技あり」で破り、まずまずのスタートを切るも、続く2回戦、オズドボンブワフ(ポーランド)の小内巻込で完全に背中をついてしまい一本負け。ランキング21位、地力、実績ともに大きな差があると思われる選手に無念の敗退。大舞台の怖さ、難しさを改めて感じる試合となりました。 63㎏級は、田代のライバル、アグベニュー(フランス)とトルステニャク(スロベニア)の両選手による決勝となり、アグベニューがリオデジャネイロのリベンジを果たし、金メダルに輝きました。 「これが現実。挑戦者だから思い切っていこうと思ったが、逆に慎重になり過ぎたのかもしれない。もっと試合をしたかった…」■男子81㎏級 2000年のシドニーオリンピック以来金メダルのない81㎏級は、2大会連続、永瀬貴規が挑みました。 今大会ノーシードの永瀬は、初戦の2回戦から第4シードのアルバイラク(トルコ)と対戦という厳しい組み合わせ。そのアルバイラクを「指導3」反則で下すと、続く3回戦のパルラティ(イタリア)を払腰、そして準々決勝のレッセル(ドイツ)を小外掛「技あり」で破って決勝ラウンドへ進出。 今年の世界選手権を制している第1シードのカス(ベルギー)との準決勝は大接戦となりましたが、GS2分48秒、背負投「技あり」で辛勝し決勝進出となりました。 決勝の相手は、2018年世界チャンピオンのモラエイ(モンゴル)。この試合も、非常に厳しい戦いでしたが、永瀬は粘り強く戦い、GS1分43秒、足車で「技あり」奪取。悲願の金メダルに輝きました。 「昨日までいい流れを作ってくれて、その勢いに乗って金メダルをとりたいと思っていたので、とれてよかったです」9まいんど vol.29
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