まいんど vol.28 | 全日本柔道連盟
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直前特集東京2020オリンピックに挑む日本代表!7/26(月)—コンディションはいかがですか?「順調です。もういつもどおりにやるだけだなという感じです。私がやることは決まっていて、金メダルを獲るということなので、そこに向けてしっかり準備していきたいです」—コロナ禍で感じたことなどはありますか?「自分自身は、それほどピリピリしていませんでした。柔道ができたら何もいらないというか、すぐに試合がしたいというか。コンスタントに試合ができていた期間と、試合がなくてモチベーションが上がらない時期などありましたが、いま振り返ると、そこにずっとあったのは柔道でした。柔道から感じられる安心感みたいなものは中学・高校のときよりもずっと大きくて、柔道があってこその自分だなと改めて思います。柔道によってつくられた部分が多いし、自分を高めてきたものでもあり、いろいろなものを勉強させてもらった。柔道があったらそれでいいということだと思います」—オリンピックを目指したいと思ったのはいつからですか?「中学生の頃です。田代未来先輩がトップを走っていて、海外の大会や合宿に行って帰ってくる姿がカッコ良くて。中学3年のときに全国中学校大会で優勝して、自分が一歩踏み出せた、強化選手になれたことでより具体的になりました」—リオ・オリンピックは田代選手の付き人、現地で見てどう感じましたか?「震えていたというか…。田代先輩もそれまでにないくらい緊張しているし、一人ひとりの圧を受けてしまって、もし自分がここにいたらと想像したり、ここを目指しているんだよなとかいろいろ考えて怖くなったのをよく覚えています」—いまも怖いですか?「未知ですね(笑)。周りの状況によって変わっていくものだと思いますけど、いまは行ってみたいと思う、未知のものです。怖さよりも試合がしたいという気持ちや、他のもののほうが大きくなっています」(取材/6月2日)―久々の全体合宿ですが。「ずっと個別で合宿を行っていて、全体で集合して合宿できるのは久しぶりなので、こういうご時世ですけど、感謝して臨みたいなと思います」―コロナ禍で、どのようなトレーニングをされていたのですか?「いたっていつもと変わらない稽古とトレーニングをしていました」―普段の練習とコロナ禍の練習との違いはありますか?「今回のような全体合宿ができなかったのは寂しかったですけど、その分、個別であったり、少数で合宿をやって、そちらのメリットは多く感じることができたので、個別でも全体でも変わらずに集中して稽古に励めていたと思います」―実戦の場がないと、強さを確認できる場がないと思うのですが。「たしかにありませんが、それで不安に感じることはとくにありません」―オリンピックまで実戦をしない(国際大会に出場しない)という決断をしたのはどんな理由が。「結局、どんな段階を踏もうが、結果がすべての世界で我々は戦っていますので、実戦を経ていないということは、あまり重く考えていなくて、この合宿、そして、その後ロシア(カザン)で国際合宿もさせていただくので、そういった合宿で自分自身を確かめていきたいと思っています」―オリンピックまで2か月少しですけど、今後について。「厳しい状況は続きますけど、このように合宿を行っていただけることは非常にありがたいことですし、そういった環境のなかで自分自身を最大限追い込んでいければいいなと思います。やれることを最大限に、ひたむきに頑張っていきたい、それだけです」―改めて、オリンピックへの思い、気持ちを聞かせてください。「我々にできることは7月末にベストなコンディションで、ベストなパフォーマンスを、畳の上で見せることだけですので、あらゆる状況を想定して、道場内外でしっかりとやっていきたいと考えています」(取材/5月1日)芳田司YOSHIDA Tsukasa大野将平ONO Shoheiコマツ1995年10月5日生(25歳)京都府出身相原中学→敬愛高校旭化成株式会社1992年2月3日生(29歳)山口県出身弦巻中学→世田谷学園高校→天理大学2016年リオデジャネイロオリンピック金メダル女子57kg級男子73kg級7まいんど vol.28

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