直前特集東京2020オリンピックに挑む日本代表!7/24(土)―オリンピックまで2か月を切って、現在のコンディションは?「(グランドスラム・カザンから帰国しての)隔離期間が明けたばかりです。調子的には良いと思います。(高揚感などは)まだとくにありません」―これからの2か月間はどのように過ごしますか?「まずはケガをしないこと、体調管理をしっかりすることですね。技術面は組み手などをしっかりオリンピックに合わせていきたいです」―オリンピックに出る、メダルを獲ると意識したのはいつ?「リオ・オリンピックに同い年の近藤亜美選手が出ていたことがきっかけです。ここまで来られたのは、2017年のブダペスト世界選手権で優勝できたからかなと思います。自分でも世界一になれるんだと自信になりました」―連敗もありました。リオ後からここまで一番苦しかった期間は?「世界選手権で優勝した年の後から、あまり良い結果を残せずきつかったです。試合に出ても勝てないことが続いて、決勝まで行っても優勝できなかったり、準決勝で負けたり」―どのように抜け出しましたか?「一喜一憂することなく目の前の試合に安定した戦いで勝つということだけ考えました。それで徐々に、苦しい形から抜けられたかなと。2019年の東京世界選手権が終わった後、グランドスラム大阪で優勝したあたりですかね」―ビロディド選手はどういう存在?「オリンピックの金メダリストになるにあたって、絶対に倒さなければいけない相手だと思っています」―世界一になるために、これが大事だと思うことはありますか?「感謝の気持ちですね。試合に出られることも当たり前ではないですし、コロナ禍で余計にそう思いました」―オリンピックはみなが重圧に苦しみますが、楽しめそうですか?「1回戦は緊張するかもしれませんが、楽しんでいると思います(笑)」(取材/5月30日)―大会まであと1か月。現在のコンディションはいかがですか?「仕上がってきています。柔道もトレーニングも思いどおりの動きができている。あと1か月、気合いを入れてやりたいと思います。もちろん不安はあるんですけど、楽しみというよりはやるべきことをやらないとなという気持ちです。不安が大きくなり過ぎないように練習で自信をつけていきたいと思います」―髙藤選手にとってオリンピックとは?「子どもの頃からの夢でもあり、いまは最大の目標である金メダルを獲ることです。この4年間、銅メダリストとして生きてきて、金メダリストとの差を感じて悔しい日々でした。なにがなんでも金メダルを獲りたいです」―初めてオリンピックに出たいと思ったのはいつですか?「小学校1年生。シドニーオリンピックで、井上康生監督や野村忠宏さんの輝いている姿を見て、僕もあの場で戦って金メダルを獲りたいと思いました」―5年間で一番成長したことは?「試合での安定感です。リオ・オリンピックまではしっかりパフォーマンスを発揮できずに負けることが多かった。そこは各段に成長したと思っています。日々たくさんの壁があって乗り越えてきたんですけど、あきらめずにコツコツ反復練習することで、壁をクリアしてきました。課題から目を背けず向き合ってきたからこそ、オリンピックに出られると思います」―リオ・オリンピック後、一番手応えを得た試合があれば教えてください。「オリンピック翌年の世界選手権で優勝できたのが一番ですね。永山選手も出てきて、世界選手権までに2度負けて、同じ階級の選手に2回も完璧に負けたことはなく、初めての経験でした。そういう部分で自分は大丈夫なのか、4年間戦えるのかとか思っていたんですけど、優勝したことで自分はまだやれると思いました」―延期が決まってからの1年間について。「1年間いろいろなことを考えてやってきました。1年前の自分よりも良いパフォーマンスの準備ができたので、強い自分を見せられると思います」(取材/6月24日)渡名喜風南TONAKI Funa髙藤直寿TAKATO Naohisaパーク24株式会社1995年8月1日生(25歳)神奈川県出身相原中学→修徳高校→帝京大学パーク24株式会社1993年5月30日生(28歳)栃木県出身東海大相模中学→東海大外相模高校→東海大学2016年リオデジャネイロオリンピック銅メダル男子60kg級女子48kg級5まいんど vol.28
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