▲選手の移動バスでも感染予防が徹底されている明となります。このバンドは大会IDが発行されるまで外してはいけません。 その後も選手は計量の24時間前にPCR検査を義務づけられており、陰性の場合のみ体重計に乗ることが許されます。 試合後は出国前の72時間以内に検査を実施し、発行された陰性証明書を帰国時に日本の空港検疫所で提示しなければ入国が認められません。 さらに帰国後には到着した日本の空港で再び検査を受け、陰性であれば自宅やホテル等で2週間の待機期間に入ります。このように選手・スタッフともに度々PCR検査を実施しており、多い人では期間中に6回実施する選手もいました。 調整練習に関しては感染症対策に細心の注意が払われていました。 各国に与えられた時間は会場の消毒時間を含め1時間で、実際の練習は50分ほどに限定されていました。これに関しては事前に情報を得ていたため、代表選手は出国前から時間を想定したアップを取り入れ、試合に備えることができました。 大会が始まってからも対策は各所に見られ、練習会場にも入場制限がかけられました。 アップ場で練習に立ち会うことができるのは選手1人に対しコーチ1人のみというルールが設けられました。さらに毎試合行われる柔道衣チェックでは通常IJFの担当者が行いますが、不特定の人との接触を避けるため、担当コーチが行う場面もありました。 このように安全な大会運営がなされる一方で、徹底した対策が選手にストレスを与えることもありました。 例えば身体を動かせる場所が練習会場と自分の部屋のみに限られるため、いつものように外を走ったりして汗を流すことが満足にできない環境や、度々のPCR検査に時間を割かれたり、検査に伴う検体採取時の痛みや精神的苦痛を感じたりする選手もいました。 コロナ禍における大会においては、感染症対策がしっかりと行われていることを感じたと同時に、試合以外の部分にいつも以上に気を配る必要があることも実感しました。教育普及・MIND委員会教育普及部会 コロナ禍、教育普及部会の昨年度事業はほとんど中止となりました。本年度も日本武道館主催の講師派遣事業がすでに2件延期となっております。新型コロナウイルスの影響により、関係者のみなさまに大変ご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。 さて、本年度の事業として、各都道府県連盟・協会宛に「柔道教室」の開催希望案内を出させていただきました。新型コロナウイルスの終息目途がたっていない現時点での回答が難しい状況だということは認識
元のページ ../index.html#45