まいんど vol.28 | 全日本柔道連盟
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直前特集東京2020パラリンピックに挑む日本代表!8/28(土)廣瀬順子HIROSE Junko永井崇匡NAGAI Takamasa1990年10月12日生(30歳)。山口県出身SMBC日興証券株式会社クラス:B2リオデジャネイロパラリンピック銅メダル1995年1月14日生(26歳)群馬県出身学習院大学職員クラス:B1女子57kg級男子73kg級―アゼルバイジャンでの国際大会はいかがでしたか?「久しぶりの試合で、気持ちが作れなくて、練習してきたことが全然できませんでした。ただ、パラリンピックの前に、そういう経験ができてよかったと思っています」―大会前の練習は?「昨年3月に緊急事態宣言が出てからは、それまで稽古をさせていただいていた松山東雲大学での練習ができなくなり、7月以降は、主人と一緒に、松山工業高校で練習させていただいています。松山工業の部員は全員男子ですが、小さくてもパワーがあり、外国人対策としていい練習になっています。力がついてきた手応えはあるので、それが発揮できればいい結果が出るのではないかと思っています」―廣瀬さんは、インターハイ出場経験もあるそうですが、視覚障害者柔道を始めたのはいつから?「大学時代に膠原病になり視界が狭くなったのですが、その頃、自分で『がんばっています』と言えるものがないことがイヤで、また柔道をやろうと思って始めました」―自分の柔道はどんな柔道?「とにかくたくさん攻撃する柔道。技が切れるわけではないので、相手の技を防御しながら、攻撃しまくります」―パラリンピックはどんな存在?「一番の目標であり、他の世界大会と違って見てくれる人も多いので、応援、支援してくれる人たちに恩返しできる大会だと思っています」―リオ大会では、女子初のメダルを獲得しました。「はっきり言って、獲れるとは思っていなかったので驚きでした。それで、日本に帰ってきたら周りの人たちの反響がすごくて、さらに驚きました」―今大会ではどんな試合をしたい?「とても緊張すると思うんですけど、とにかく後悔しない試合をしたい。一番はそこです。あまり考えすぎず、普段どおり、勝ちたいという純粋な気持ちで戦いたいと思います」(取材/5月29日)―大会まで3か月を切りましたが、コンディションはいかがですか?「不安はもちろんありますけど、大きなケガもなく、順調だと思います」―コロナの影響は?「コロナによって、他大学へ出稽古に行けなくなったりというのはありますが、自分と向き合う時間ができたことで、柔道スタイルを変えるきっかけになったので、良かったとは言えませんが、自分にとって、意味のある時間になっていると思います」――柔道スタイルを変えるというのは、具体的にどのような?「B1(全盲)の選手は、見えない怖さから腰を引いてしまうところがあるので、その改善に取り組みました。これはかなり勇気のいることなんですが、腰を引かず、姿勢を良くするということを意識して練習しました。それと、いままでは自分のことが精一杯で相手のことを考える余裕はなかったのですが、この1年ほどで、その部分もだいぶ成長したと思います」―外国人選手について?「力強いとは思いますが、いまは、それも想定内として戦える。理想は、すべてが想定内になるようにすることで、そうできるように練習しています。最後に試合をしたのが2019年の11月か12月だと思うので、試合勘という点で不安はありますが、練習から意識しているし、私自身、1年半前より強くなったのは確かだと思います」―柔道の魅力とは?「組んでしまえば健常者とハンデなくできることです」―パラリンピックとは?「子どもの頃から目標にしていた特別な大会です。自分は、誰にも負けたくない、世界一になりたいと思っているので、誰かのためでなく、自分のために優勝する。その日だけでも一番になりたいと思っています。目標は金メダル。間違いなく緊張すると思いますが、そういうなかでも、練習してきたことを出し切れるよう、覚悟を決めて、攻める柔道をしたいと思います」(取材/6月8日)17まいんど vol.28

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