まいんど vol.28 | 全日本柔道連盟
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直前特集東京2020パラリンピックに挑む日本代表!8/27(金)半谷静香HANGAI Shizuka平井孝明HIRAI Takaaki1988年7月23日生まれ(32歳)福島県出身トヨタループス株式会社クラス:B12012年ロンドンパラリンピック7位(52㎏級)2016年リオデジャネイロパラリンピック5位1981年11月12日生(39歳)熊本県出身熊本県立盲学校教諭クラス:B32012年ロンドンパラリンピック出場女子48kg級男子60kg級―3度目のパラリンピック、コンディションはいかがですか?「大きなケガもなく、いまは悪くもなく良くもなくという感じです。ここから本番に向けて上げていきたいと思っています」―新型コロナの影響は?「一時は出稽古の受け入れ先もありませんでしたし、試合もなかったので試合勘に不安はあります。でも、逆に、身体の使い方を考えたり、パワーアップのためのトレーニングができたり、いままでやってこなかったことができているので、一概に悪いことばかりではないと思っています。試合前3か月の状態としては十分ではないし、不安がないわけではないですけど、やれることに制限があったからこそ、新しいことに挑戦できたと、ポジティブにとらえています」―いまはどんな練習を?「ようやく出稽古が少しできるようになり、前から行かせていただいている東京女子体育大学で稽古させていただいたり、仲元歩美コーチと、他のパラリンピック代表の選手たちとジムでトレーニングをしたりしています。練習のない日は、動画を見ながら、と言っても私は目が見えないので、動きをコーチに言語化してもらうんですが、それを聞いてイメージする見取り稽古をしたりしています」―パラリンピックはどんな存在?「私の人生を彩る材料ですかね。ロンドン大会に初めて出て、あんなにたくさんの声援があって、自分が役に立っているのではないかと感じさせてくれた。そんな気持ちになれる大会です」――柔道の好きなところは?「柔道には、視覚障がいのクラス分けがなく、B1(全盲)でもB2、B3でも一緒に試合ができるんですね。私はB1なので、勝ちにくいと言われているんですが、だからこそ、目が見えなくてもできるというところを見てほしい。48㎏級は柔道競技の初日なので、粘り強く戦って金メダルを獲り、日本チームに勢いをつけたいと思います」(取材/5月31日)―大会まで3か月を切りましたが、いまはどんな練習を?「平日は職場近くの高校で練習させてもらっていて、土日は少し離れたところに出稽古に行ったり、ジムでトレーニングをしています。コロナの影響で受け入れてくださるところがなかった時期もありましたが、ようやく練習ができるようになってきました」―稽古が十分にできない時期にはどんな練習をされていましたか?「いろいろな相手と稽古することができなかったので、柔道経験のある同僚と払腰や大外刈、袖釣込腰など、私がいままでやっていなかった技の練習をしていました。おかげで柔道の幅が広がったと思います」―稽古ができない時期、どんな気持ちでしたか?「多少の不安はありましたが、みんな一緒だと思って、とにかく、やれることをやろうと思っていました」―柔道をやっていてよかったことはありますか?「私は生まれつきのメラニン色素欠乏症で、生まれつきの弱視だったので、子どもの頃は自分に自信が持てなかったんですが、パラリンピックを目指すなかで、ネガティブさがなくなりました。パラリンピックがあったから、前向きになれたし、考え方、生き方が変わったと思います」―平井さんにとって2度目のパラリンピックですが。「2016年のリオのときは選考会前に熊本地震があり、周りの人たちの応援に応えられずに選考会で負けてしまい、不甲斐なさを感じました。あれから5年、技術的には初めて出場したロンドンパラリンピックのときより進化していると思いますし、身体の衰えも感じません。試合の流れを考えられるようになってきましたし、今回のほうが自信があります。目が見えないからではない、練習をすれば誰でも強くなれるのが柔道。私は寝技が得意ですが、粘り強い柔道で勝ち上がり金メダルを獲りたいと思います」(取材/5月26日)15まいんど vol.28

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