まいんど vol.28 | 全日本柔道連盟
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直前特集東京2020オリンピックに挑む日本代表!7/30(金)—コンディションはいかがですか?「試合に向けてしっかり練習できています。今は東京で練習させてもらっていて、出稽古が中心です」—不安などはありますか?「いまはあまり感じていません。試合で勝つために何が必要かを考えながら練習できています。金メダルを獲るという目標があるので、できる限りのことをやって試合に臨みたいです」—オリンピックを目指そうと思った時期やきっかけを教えてください。「柔道を始めた頃からです。オリンピックに出て金メダルを獲りたいと自然に思うようになりました。小学校の低学年の頃からです」—代表内定1号で、長い間試合ができませんでした。気持ち的にきついことはありましたか?「すごくありました。毎日気分が違うというか、そこはすごく難しかったです。1回目の緊急事態宣言のときは家からも出られない、試合もわからない、練習もできないという状況が続いて、毎日きつかったです」—階級内では小柄です。大きい選手とやるときに怖さなど感じますか?「(国際大会では)自分より身長が低い人はいないと思います(笑)。試合前とかに待機場所で『わっ、デカいな』とは思うんですけど、怖いというのはないです。倒さないといけないので」—もうすこし自分の身体が大きければと思いますか?「ないですね。たぶんこの体型でないといまの柔道はできていないですし、このほうが相手は嫌だと思います」—座右の銘の『三倍努力』について教えてください。「小さい頃から父に『人の2倍、3倍やらないと勝てない、強くなれないぞ』と言われてきて、自然にそう考えるようになりました。周りもやっているのでそれ以上やらないと強くなれない。あとは、しっかり練習を積んでいないと不安な部分もあります。結果はわかりませんが、練習は裏切らないと信じて、妥協せずに取り組んでいます」(取材/6月3日)―大会まで約1か月です。現在のコンディション、気持ちは?「ケガもなく順調に練習を積めています。大会まで1か月を切り、いよいよ大会が来るという実感がわいてきて、一日一日の大切さを感じています」―オリンピックとはどういう大会?「私の柔道人生の一つの集大成と考えています」―初めてオリンピックに出たいと意識したのかいつですか?「現実的に意識し始めたのは大学時代、日本のトップ選手たちと争うことができるようになってから。具体的には、大学2年生のとき、全日本学生体重別選手権大会で優勝して、もしかしたら自分も狙えるんじゃないかと思いました」―日本でオリンピックが行われることが決まったときの気持ちは?「いろんな人に見ていただけて、応援していただけるということで、そのなかで、自分が金メダルを獲りたいなという思いは強くなりました」―1年の延期について。「いま思うと短かったですけど、練習できない時期もありましたし、そのなかでどうすればいいのかと考えたり、自分の柔道をどう作っていけばいいのかとか、いろいろと考えるきっかけになったので、自分の成長にはつながったと思います」―コロナ禍で新たに行ったトレーニングなどはあったのですか?「新たにというのはなかったです。継続してきた基礎的なトレーニングを見直して、一からやってきたという感じです」―リオ・オリンピックからの5年間で、成長したと感じていることは?「リオのときは、若さや勢いでオリンピックまで駆け上がったという感じでしたが、今回は、絶対に金メダルを獲るということを目標に5年間やってきたので、柔道についてもいろいろと考えましたし、柔道の幅、技術的な部分も含めて成長できたかなとは思っています」―どんな柔道をしたいですか、目標は?「金メダルに向けて、どんな状況にも屈しない姿を見せることができればいいなと思っています」(取材/7月1日)素根輝SONE Akira原沢久喜HARASAWA Hisayoshiパーク242000年7月9日生(21歳)福岡県出身田主丸中学→南筑高校株式会社百五銀行1992年7月3日生(29歳)山口県出身日新中学→早鞆高校→日本大学2016年リオデジャネイロオリンピック銀メダル女子78kg級男子100kg超級11まいんど vol.28

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