まいんど vol.27 | 全日本柔道連盟
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特 集 柔道の本当の魅力、柔道の素晴らしさ、楽しさを知ってほしい指導者不足がささやかれるなか、教職を目指す学生が少しでも増えればと制作されたリーフレット『先生になってもういっぽん!』高校生になる生徒向けに作ったパンフレット『目指せ! 文武両道』中学生になっても柔道を続けてほしいという願いを込めて作ったパンフレット『継続は力なり』多くの人が柔道をするきっかけになれば、と作られたパンフレット『柔道って楽しいよ』教室を開催したりするイベント型に重きを置いてきました。これは全国のみなさんがトップ選手の技に触れられる貴重な機会となってはいるのですが、普及という面でとらえると、どうしても一時的なものになってしまいます。そこでこうしたイベント型普及から、各地が独自で展開している活動を、全柔連が裏方となって支えていく方向にシフトチェンジしていくことにしたのです。そのほうがずっと今の時代に合っているとも言えます。――具体的にはどのようなことをされていったのでしょうか。田中 いろいろです(笑)。〈編集部注6〜9ページに主な事業を紹介〉いちばんわかりやすいのは、パンフレットの作成ですね。 全国を回っていくうちにわかってきたのが、中学校や高校への進学のタイミングで柔道から離れる子どもが多いことに、みなさん頭を悩ませていることでした。最初は「小学校を卒業した子が中学生になると柔道をやめちゃうんだよ」という声が聞こえてきて、次に届いたのは「いや、高校生になるときにもやめちゃうんだよ」という声でした。これらも以前から全国共通の課題として認識されてはいましたが、全柔連として目に見える形で対策を講じてきたとは言えませんでした。そこで、それぞれの年代向けに、「柔道を続けよう!」と呼びかける啓発パンフレット作って、柔道を続けることの大切さを働きかけることにしました(写真①)。そうしたら、次には「いやいや、やっぱり未経験者や初心者向けにアピールする材料が必要だよ」という声が届き、さらに「中学、高校で柔道指導ができる教員不足の問題を解決していかなくちゃ」となって、結局、私がこの仕事に就いて2年で、4パターンを作ることになりました。――スピード感がありますね。田中 山下泰裕会長や中里壮也専務理事から「やったほうがいいと思ったことは、なんでもやってください」と言われていますから、さまざまな事業を進めています。そのなかでも普及事業企画の公募制度もぜひみなさんに知っていただきたい事業です。 これは各地区が独自に展開している普及事業を支援するための制度で、採択されれば予算措置が講じられます。昨年度は7府県の事業が採択され、それぞれ補助金が措置されました。あいにく新型コロナウイルス感染拡大の影響で思うような活動ができなかったところもありましたが、それぞれ工夫しながら事業を行われました。――公募という発想は画期的です。この制度は田中さんが、各地を回り、独自の取り組みを支援したいと思ったことを具シーン毎に作られたパンフレット。ぜひ、お役立てください!5まいんど vol.27

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