はじめてでもわかる「ルールのキホン」
監修:全日本柔道連盟審判委員会
基本ルール
男女共に4分間。【試合の決着】
試合時間4分間で
・「一本」を取った場合
・「技あり」を2回取った場合(合わせ技一本となる)
・試合終了時に「技あり」のスコアで差が出た場合
・相手選手が軽微な違反により「指導」を3回受けた場合(累積による反則負けとなる)
・相手選手が負傷等により棄権した場合
・相手選手が危険行為等を行い「反則負け」となった場合
試合時間4分間で勝敗が決着しない場合は、ゴールデンスコア方式による延長戦を時間無制限で行い、どちらかの選手が「一本」か「技あり」あるいは、「反則負け」となった場合に勝敗が決着します。
スコア
技のスコアには「一本」と「技あり」の2種類があります。
【一本】
①投技
技を掛けるか、相手の技を返して、4つの基準「スピード、力強さ、背中が着く、相手をコントロールする」を満たして相手を投げた場合
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②抑え込み
「抑え込み」が宣告されてから相手が20秒間逃げられなかった場合
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③締め技・関節技
絞技または関節技により相手が「参った」をした場合、もしくは戦闘不能になった場合
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【技あり】
①投技
4つの基準「スピード、力強さ、背中が着く、相手をコントロールする」のどれか一つでも満たしていない場合
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②抑え込み
「抑え込み」が宣告されてから抑え込みの状態が10秒以上20秒未満継続した場合
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ペナルティ
重大な違反とは、相手あるいは自身に危害を及ぼす行為や柔道精神(相手を敬う礼の精神)に反する行為が該当し、軽微な違反とは、消極的な姿勢あるいは消極的な組み手が該当します。
よくみる「指導」(軽微な違反)9選
戦う精神に反して消極的な姿勢であること
例)立ち姿勢において組む前にでも組んだ後にでも、何の攻撃動作もとらないこと
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【偽装的な攻撃】
攻撃しているような印象を与えるが、明らかに相手を投げる意思のない攻撃を行うこと
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【組み合わない】
相手に攻撃させないことを目的に故意に組み合わないこと
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【場外指導】
立ち姿勢、寝技のいずれにおいても、自ら故意に場外に出ること
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【防御姿勢】
極端な防御姿勢をとること
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【押し出し】
相手を故意に場外に押し出すこと
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【帯から下への攻撃・防御】
立ち姿勢において、脚を掴む行為、下穿を掴む行為、手や腕を使って相手の脚をブロックもしくは押す行為のこと
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【膝や脚を使って組手を切る】
膝や脚を使って組手を切ること
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【標準的ではない組手】
標準的ではない組手で直ちに攻撃をしないこと
例)クロスグリップ、片襟、帯を掴む、ピストルグリップ、ポケットグリップ、等
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