会長挨拶
社会に貢献し、信頼され続ける柔道界へ
公益財団法人全日本柔道連盟
会長 中村 真一
2023年6月の評議員会・理事会での決定を経て、全日本柔道連盟会長の任を仰せつかりました。柔道界のレジェンドである山下泰裕前会長の後任を務めることとなり、重責に身の引き締まる思いです。柔道界の発展のために鋭意努力してまいります。
私は小学生の時に柔道を始め、大学・社会人まで活動を続ける中で、全日本実業柔道連盟との関わりをはじめ、様々な方と交流してまいりました。柔道から多くを学び、現在の私があると思っております。
連盟の運営にあたっては、宗岡正二元会長から山下前会長に受け継がれた「変えるべきところは変え、変えてはならないものは守り抜く」の精神を堅持し、ガバナンスの強化、すなわちコンプライアンス遵守の徹底とリスクマネジメント体制の継続的な強化に努めてまいります。
また、柔道の持つ多様な価値を浸透させていくことに注力したいと考えています。山下前会長が開始した普及振興のための様々な取組や、戦略的グランドデザインとして策定した「長期育成指針」を共有化し、諸施策の具体的成果をあげていくことが今後の課題です。選手強化活動や重大事故対策等も「長期育成指針」の中でしっかりと位置付けをした上で、さらなる充実を図ってまいります。
柔道が持つ「人づくり・人間教育」の価値を多くの人と共有化することで、柔道に関わる人を増やし、「社会に貢献し社会から信頼される柔道界」を目指して全力を尽くす所存です。
2023年6月