ロッテルダム世界選手権大会 第1日目結果
観戦記
100カ国543人の出場選手が5日間、14階級のチャンピオンをめざす戦いが,オランダのナショナルカラーのオレンジが鮮やかな試合場の上でスタートした。
今回からベスト8未満は敗者復活戦にも出場できないため、緒戦から緊張感のある試合となるが、オリンピックチャンピオンら優勝候補が早々と姿を消す波乱含みの立ち上がりとなった。
日本期待のベテラン、66kg級の内柴選手は緒戦でポイントを先行され、なんとか逆転勝ちするが不安定な立ち上がり、続く試合で流れがまったくつかめないまま、あっさりと敗退してしまった。優勝は、低い変形スタイルが特徴のツァガンバータル(モンゴル)が初優勝した。
60kg級の平岡選手は2戦目を逆転勝ち、準決勝戦は延長戦の末、判定勝ちと決して楽ではないが落ち着いた試合運びで決勝進出。しかし、ウクライナのザンタライア選手に一瞬のすきに抱きつかれ背中からたたきつけられ無念の「一本負け」を喫し、初優勝を逃す。
女子48kg級の福見はライバルのジョシネ(フランス)らが敗退するなか、落ち着いて戦い順調に勝ち進む。準決勝戦では北京チャンピオンのドミトルを足技で下し決勝進出。その決勝戦ではスペインのブランコに対し終始優勢を保ち、結局、背負投「技あり」で念願の初優勝を果たす。
初日は各階級とも優勝候補が早々と敗れるなど波乱含みの展開となった。延長戦も少なめで比較的早いテンポで試合が進んでいった。
2日目の若い日本代表にも活躍を期待したい。