ロッテルダム世界選手権大会 第2日目結果
写真提供:東京スポーツ新聞社
観戦記
大会2日目は男子73kg、女子52kg、57kgの3階級が実施された。
73kg大束は緒戦でいきなり強豪グルジアのケブキシビリとの対戦。しかし大束は背中を深くつかむ組手の相手をさばきながらかけた大外刈で「技あり」を奪い先行し、その後の相手の猛攻もしのぐ。残り30秒を切ったところで相手が掛けた大腰をしのぎきれず大きくまわされ「一本負け」。
決勝戦は世界大会史上初の韓国と北朝鮮の対決となり会場も盛り上がったが、韓国のワンが貫禄勝ちし大会連覇を果たした。
52kg中村は緒戦、2戦目と足技で相手を崩し追いつめる展開から、背負投や足技でポイントを取り、安定した立ち上がりを見せる。3戦目の中国戦はやや攻めきれず延長戦へ。中村もなかなか攻められない展開だが相手が掛け逃げぎみの背負投を連発し指導2を奪って勝ち上がる。
準決勝戦の北朝鮮戦は、間合いを保ち足技で相手を揺さぶる中村に対し相手は何もできず「反則勝ち」。
安定した戦いながらこの2戦、思い切った投げ技が決まらない中村だったが、決勝のキューバ,ベルモイ戦ではタイミングよくしかけた大外刈が決まり「技あり」をとり、念願の初優勝を果たす。
57kgの松本も足技や寝技で積極的に攻め、緒戦、2戦と順調に勝ち上がる。3戦目のブラジル戦でも終始圧倒し、「指導2」で勝ち上がる。しかし、試合終盤腕を痛めた様子でひやりとする場面があり、少し気になる。
準決勝でのフランス戦、3位決定戦のハンガリー戦は怪我のためか、まったく組手を使えずあっさりと「一本負け」をしてしまう。それまで順調な試合ぶりであったため、非常に残念な結果となった。
優勝は松本を下したフランスのリボーの初タイトル。