平成21年度第1回全日本学生柔道女子選抜体重別団体優勝大会 結果
平成21年11月22日(日)、第一回全日本学生柔道女子選抜体重別団体優勝大会が、埼玉県立武道館(上尾市)において開催された。
本大会の試合方法は、主催者、地区連盟において選抜された大学18校による女子体重別7人制のトーナメントである。選手の配列は、抽選の結果、先鋒から順に78㎏超級、70㎏級、78㎏級、63㎏級、52㎏級、57㎏級、48㎏級とされた。だだし、選手は、エントリーした階級の一階級上のクラスに出場することができる。
大会は、女子初の体重別団体戦であり、第一回大会に相応しい非常に激しい試合が繰り広げられた。ベスト4に上がった大学は、帝京大学、立命館大学、筑波大学、淑徳大学であり、決勝戦は、帝京大学と筑波大学の対決となった。両校の激しいぶつかり合いの末、筑波大学が帝京大学を4対2で降し、大会初の優勝を飾った。
優勝 筑波大学
準優勝 帝京大学
三位 立命館大学
三位 淑徳大学
決勝戦の試合内容は、以下のとおりである。
【決勝戦】
帝京大学 2-4 筑波大学
<先鋒>
杉渕 りずみ ○ 横四方固 佐藤 晴香
体格差をカバーしようと佐藤は動いて攻める。1分40秒、杉淵は、支釣込足から移行して佐藤を横四方固で抑え込み「一本」となる。
<次鋒>
松岡 睦 引き分け 藤田 康恵
両者ともなかなか組み合うことが出来ず技が出ない。開始1分、技の出ない両者に「指導1」が与えられる。3分過ぎに松岡は、藤田を寝技で攻めるがあと一歩及ばない。結局、最後まで組み手争いが続き、両者は決め手がなく「引き分け」となる。
<五将>
池崎 春華 内股 ○ 緒方 亜香里
開始から、緒方が積極的に池崎を攻める。
48秒、攻めのない池崎に「指導1」が与えられる。さらに1分9秒、防御姿勢の池崎に「指導2」が与えられる。この勢いで緒方は、1分50秒小外刈で「技あり」を奪う。その後、2分13秒、緒方の思い切りのよい内股が決まり「一本」となる。
<中堅>
池田 千華 横四方固 ○ 山本 小百合
さらに勢いに乗るように山本が積極的に攻めるが、池田もそれに背負投で応戦する。後手に回った山本に対し1分11秒、「指導1」が与えられたが、2分過ぎ、四つん這いになった池田の腋を山本がすくい、しつこく返して横四方固で抑え「一本」を奪う。
<三将>
秋元 江美 ○ 大外刈 竹内 愛美
開始早々、秋元は、竹内の背負投をうまく大外刈に合わせて「一本」を取る。秋元の一勝で勝敗の行方を振り出しに戻した。
<副将>
石川 慈 優勢勝ち Y(有効) 牧 志津香
1分50秒、組み際に仕掛けた牧の大内刈が石川をうまく倒し、「有効」を奪う。その後、防戦に回った牧に対し「指導1」が与えられたが、最後まで牧が「有効」を守り切り、時間終了となった。
<大将>
近藤 香 優勢勝 Y(有効) 伊部 尚子
1分55秒、伊部が巻き込みぎみに払腰を仕掛け「有効」を奪う。さらに、3分25秒、近藤の仕掛けた小外刈を伊部がかわし、そのままうまくあびせ倒し「有効」。その後、近藤は、ポイントを奪えず試合終了となる。
今大会は、各校の勝利に対する熱意が非常に感じられ、第一回大会に相応しい試合展開であった。
来年は、毎年11月に兵庫県尼崎市で行われている男子の全日本学生柔道体重別団体優勝大会と同時開催される予定である。
なお、各大学からの優秀選手賞、試合結果は次の通りである。
【優秀選手賞】
緒方 亜香里(筑波大学)
伊部 尚子 (筑波大学)
秋元 江美 (帝京大学)
大野 陽子 (立命館大学)
澤田 友里 (淑徳大学)
【試合結果】
<一回戦>
日本大学 2-3 近畿大学
愛知産業大学 4-2 大阪体育大学
<二回戦>
帝京大学 5-1 金沢学院大学
国際武道大学 5-1 広島大学
山梨学院大学 2-② 日本体育大学
近畿大学 0-3 立命館大学
東海大学 6-0 松山東雲女子大学
福岡大学 2-4 筑波大学
淑徳大学 6-0 天理大学
愛知産業大学 1-6 仙台大学
<三回戦>
帝京大学 5-2 国際武道大学
日本体育大学 1-6 立命館大学
東海大学 2-3 筑波大学
淑徳大学 3-1 仙台大学
<準決勝>
帝京大学 5-1 立命館大学
筑波大学 4-2 淑徳大学
<決勝戦>
帝京大学 2-4 筑波大学