平成26年4月13日(日)、大阪府立門真スポーツセンター・なみはやドーム、サブアリーナにおいて、平成26年度全日本カデ柔道体重別選手権大会が、公益財団法人全日本柔道連盟主催、大阪府柔道連盟主管にて開催された。男子は50kg級から90kg超までの8階級、女子は40kg級から70kg超級までの8階級それぞれに、全日本柔道連盟強化委員会から選抜された8名の選手(女子40kg以下級は6名)、総勢126名が参加した。15歳~17歳を基準とするカデ(cadet)の年齢区分に従い、参加資格が与えられたのは平成9年1月1日~平成11年12月31日までの出生者である。機器などの関係から三人の審判制での開催となったが、最新の国際ルールでの試合であり、中学生や白帯の選手も混じるなか、関節技も試合において施すことが認められている。
会場には選手を鼓舞するBGMが大会の合間や決勝戦の前後に流れ、各階級決勝戦終了直後に観衆の注目を充分に集めるなかで表彰式が行われ、フォトセッションも開催された。若い選手たちにとって素晴らしい思い出になると同時に、今後大きな国際大会などに参加してゆくにあたっての心持やマナーを身につける、たいへん良い機会になったことと思われる。
試合は総じて組み手の無用な駆け引きや牽制が少なく、組んでいる時間の長い、技を積極的にかけあう試合が大勢を占めた。ゴールデンスコアになる試合がほとんどなかった半面、対戦選手間に実力差がある場合、2分(男女とも試合時間は4分)ほどで反則四つで勝敗が決した試合も複数見られた。これはシニアの大会でも同じ傾向があるものと思われるが、男子に比して寝技が勝敗に影響した女子の試合が多かった。
男子66kg阿部一二三選手は、今後の飛躍が大いに期待される圧倒的な強さで優勝を果たした。90kg級飯田健太郎選手は決勝でスケールの大きい内股を披露。女子48kg常見海選手は昨年度世界カデ優勝者の貫禄を示した。70kg級中江美裕選手は決勝の舞台でも堅実な寝技で一本勝ちを収めた。
(公財)全日本柔道連盟
広報委員会 下楠昌哉