母娘、二代で皇后盃に挑む 〜薮内智美・美咲 母娘〜
先の全日本女子柔道選手権に初出場した薮内美咲選手(桐蔭横浜大学一年)。
薮内選手の母・薮内智美さん(旧姓・松村)は、かつて全日本のトップとして活躍した選手でした。皇后盃には第1回大会、第4回、第5回と出場していますので、今回の日本女子柔道界で初となる母娘揃っての皇后盃となります。
美咲選手の初挑戦は1回戦敗退というほろ苦い結果に終わりましたが、試合を終え、母の元に報告に来たところを直撃。お二人に話を伺ってみました。
—母として、娘さんが出場するということを、聞いて、どう思われましたか?
智美さん「自分がやっていたことをやってくれて、しかもこんな名誉ある大会に出てくれたことに感謝しています。でも、実をいうと、横浜を地元とする大学に進学しましたし、そこで行われる大会なのだからということでかなりプレッシャーはかけました(苦笑)」
—お母さんが皇后盃に出るような強い選手だということは知っていましたか?
美咲選手「成績は知っていましたが、どんな選手だったのか、話してもらったことはありません。聞いても教えてくれません」
—同じ競技をやってきた選手として、お母さんに対する意識はありますか?
美咲選手「あります!」
智美さん「あー、そうなんだ(苦笑)」
—お母さんの成績は抜きたい?
美咲選手「はい!」
—どんな柔道家になってほしいと思っていますか?
智美さん「勝ち負けは別として、人に応援してもらえるような選手になってもらえればいいですね。そして、自分自身も柔道をやってきてよかった、と思えるような選手になってほしいなと思っております」
—美咲選手は?
美咲選手「母が言ったように、周りから応援してもらえるような選手になりたいです。これから頑張ります」