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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.139:菅原歩巴さん

菅原 歩巴(すがわら あゆは) 1991年 宮城県生まれ
岩手県立盛岡南高等学校 保健体育科教諭、柔道部顧問
講道館柔道女子五段

主な戦績
2009年 金鷲旗柔道大会 優勝 インターハイ 女子団体優勝
2015年 和歌山国体成年女子 優勝
第29~31回、第33~39回皇后盃全日本女子柔道選手権大会出場(10回)

こんにちは、能智亜衣美さんからご紹介いただきました菅原歩巴と申します。この度はJJ Voice執筆の機会を頂きありがとうございます。
亜衣美との出会いは筑波大学です。国体強化のために月に2度ほど筑波大学の稽古に参加していました。学年でいえば入れ替わりですが、一緒に皇后盃に出場してきた仲間です。個性が豊かすぎる学年でそれはもうミニオンズのように一気にしゃべりまくり、怒られる。パワー溢れる後輩たちでした。柔道が強くて、ストイックな後輩たちから刺激を受けていました。出会って約10年、お互い指導者の立場になりました。いつか亜衣美の下に教え子をお願いできるように頑張りたいと思います!

私は小学3年生の時に柔道を始めました。きっかけは父親から何かスポーツを習え!という一言。「剣道やってみたい」という私に対して「あれは洗えないよ?白だったらいいよ」という謎の導きにより練正館小山道場で柔道を始めました。素敵な指導者と出会い、今でも柔道を嫌いにならず、関わることが出来ています。
中学で指導していただいた高梨さんには毎日稽古をつけていただき、何百本も投げ込みを受けていただき、今は得意技として生徒に教えることが出来ています。指導者となりそれがどれだけ大変な事だったのか、痛感する日々です。
埼玉栄高校への進学は想像以上に過酷でした。親元を離れホームシックになる暇がないほど精一杯な日々でした。8人の同級生は本当に個性的で、喧嘩ばかり。今思い返せば本当にくだらない事ばかりです。でも同級生や先輩後輩と高校女子史上初の3冠を達成できたことはとてもいい思い出です。本松先生の下で過ごした3年間は私の宝物です。怪我や病気ばかりの私のことを最後まで見捨てることなく育ててくださいました。卒業後に練習にいくと喜んでくれました。本松先生に「皇后盃10回出場目指せ!」と言われたことが目標となり今年10回目の出場をすることが出来ました。お墓参りに行くことが出来ていないので、早く近況報告しないと忘れられてしまうのでなはいかとヒヤヒヤしています。笑
大学を卒業し、岩手国体の選手として岩手県の教員になり11年目になりました。岩手県柔道連盟千葉翠会長をはじめたくさんの方々の支えがあり、採用から今年まで選手と教員を続けさせていただきました。昨年度までは岩手県立久慈東高等学校に6年勤務し、柔道部顧問だけでなく担任としてクラスを持ち進路指導や教育相談など、忙しくも充実した6年間でした。久慈市は三船久蔵十段生誕の地、柔道の町。昨年12月には大学の後輩である堀川恵選手、田嶋剛希選手に柔道教室を行っていただきました。柔道の未来を担う子供たちが1人でも多く柔道を続けてくれるきっかけになればと思います。
今年度から岩手県立盛岡南高等学校で保健体育科教諭、柔道部顧問をしています。体育科があり部活動が盛んな学校で柔道指導ができるこの環境に感謝しています。部員が3倍以上に増え、様々な考えや目標を持つ生徒たちと向き合うことはとてもパワーが必要だと日々感じています。「生徒の夢を後押しできる先生」を目指し、私自身も生徒と共に成長していきたいと考えています。
今回、このような機会を頂きありがとうございました。運と縁が重なり、長く柔道を続けさせていただきました。競技生活には一区切りをつけ、今後は指導に全力を注ぎたいと思います。
私からバトンを渡すのは埼玉栄高校柔道部キャプテンで大変お世話になった中里友理子先輩です。大会前夜、選手で集まり、先輩のふくらはぎを触るゲン担ぎ?は一生忘れません!

埼玉栄高校同級生たちと
恩師本松好正先生と
令和6年6月30日 東北北海道柔道大会 最後の試合に盛岡南高校の生徒たちが応援に駆けつけてくれました。

 

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