| OJU World CUP報告 |
この大会はオセアニアを中心の大会で日本人参加者は留学生などが中心。
平行してIJFインターナショナル審判試験とビデオシステムの試行がされています。

試合場 大会の畳はシドニーオリンピックの際に使用されたものを1部を使用(1部なので文字がバラバラ) |

審判会議 |

練習会場 |

81kg 優勝 池上宗利 2位 渡辺崇史 |

57kg 優勝 松浦早江子 |

IJFインターナショナル審判員試験を受験中の松田基子氏 |
|
| 青年海外協力隊柔道隊報告 |
|
青年海外協力隊の募集について
|
| 2005カイロ国際柔道連盟(IJF)総会報告(2005.09.30) |
日時:2005年9月5日(月)09:00〜19:50
場所:エジプト・カイロ市 国際会議場
★IJF加盟国・地域 195 (2005年9月5日現在)
・ アジア(39)、アフリカ(47)、オセアニア(19)、パンナム(41)、ヨーロッパ(49)
★選挙結果
・会 長 ○ヨンソン・パク氏(現職)再選 100票
●マリウス・ビゼール氏(欧州柔連会長)85票
・スポーツ理事 ○フランソワ・ベソン氏(現職) 再選(対抗馬なし)
・審判理事 ○ファン・カルロス・バルコス氏(現職)再選(対抗馬なし)
☆パク会長の主な選挙公約 ・100万ドルの財政的支援(各国連盟と開発基金に各100万ドル)
(1)各国連盟への直接的支援(100万ドル)
・柔道衣、畳、その他柔道用具等
(2)柔道開発基金(100万ドル)
・女性の登用の活発化
・大陸セミナーやイベントの支援
・若い柔道家への支援
★今後の世界選手権大会開催国
・2008年世界ジュニア選手権大会
立候補国がなく、開催国決定を理事会に一任
・2009年世界選手権大会 オランダ(ロッテルダム)に決定
フランスが2011年の立候補に変更。
・2010年世界国別団体選手権大会 トルコ(イスタンブール)に決定

★ 開催決定済み国からの報告
・ 2007年世界選手権大会(ブラジル・リオデジャネイロ)
大会は、2007年9月6日〜9日
全ての競技者はマンション型の選手村に、無料で入村。
・ 2008年北京オリンピック(中国・北京)
2007年11月にテストイベントとして、北京オープンを開催
★ スポーツ関係
(1)ダイビングによる「ダイレクト反則負け」を与えられた選手は、敗者復活戦に出場可能に変更。但し、相手に危害を加えたり柔道精神に反する行為での「ダイレクト反則負け」の場合は、現行通り敗者復活戦への出場不可。
(2)表彰式では、「柔道衣の着用」を強く推奨
★審判関係
(1)IJF審判ライセンス保有者の資格年齢制限の上限を60歳から65歳に延長
(2)審判規定上の小さな変更点等は、今後、IJFのウエッブサイト上の「NOTICE BOARD」に掲載(速やかな情報伝達のために活用)
★教育コーチング関係
山下理事の今後の活動計画
(1)女性コーチングセミナーの開催(平成18年度の福岡国際女子選手権大会とリンク)
(2)護身術会議の開催
(3)DVD制作・配布(柔道護身術、柔道の「形」)
総会日本代表 松下三郎 副会長兼専務理事
藤田真郎 国際委員長
|
| 2005環太平洋柔道機構(PRJO)総会及び理事会報告(2005.09.30) |
環太平洋柔道選手権大会が、平成17年6月25〜26日、韓国・済州島において開催され、それに伴い、2005環太平洋柔道機構(PRJO)総会及び理事会が行われた。以下、その主な報告である。
理 事 会
日 程:平成17年6月23日
出 席:C.ハーグレーブ副会長、チェ・コンホン財務総長、P.ハーマン事務総長
欠 席:ヨシ・ウチダ会長、池副会長
理事役員5名のうち3名のみの出席で、総会に先立ち理事会が開催された。
1.前回理事会 (2001年) 議事録の承認
注釈:2003年フィリピンで開催予定であった環太平洋柔道選手権大会ならびに理事会・総会はSARSの影響で当初延期され、最終的に中止になった経緯から、今回の2005総会において全理事役員の改選を行う。また、今回選出された理事役員のうち2名の任期を6年間とし、残りの3名を4年間とすることを総会に提案することとした。(これは今回限りとする。)
2.各国の2003年度分の年会費を免除することが合意された。
3.PRJOホームページ開設について協議された。
4.2001PRJ大会のエントリー費について
2001年の大会参加料3650ドルがアメリカ柔道連盟(USJI)から送金されていないこと
が報告され、USJI会長宛に督促状を送ることに合意した。
5.2001−2005会計報告が承認された。
1997年マカオ大会のフィジーの宿泊代980ドルが未納であることが報告された。
6.マカオでのPRJOの法的登記について
PRJOが組織(機構)としてマカオで登録するにはOrganization という名称を変更す
る必要があり、その変更に関して理事会に一任することを総会に提案することとした。
7.PRJO規定(コード)ならびに技術規定(テクニカルコード)の改正の提案
7−1.PRJO規定
1. 名称の変更
2. 第6条:事務総長は指名される→削除
3. 第6条a):「副会長2名は、会長の所属大陸以外の大陸から『可能な限り』選出する。」と『可能な限り』を追加。
7−2.PRJO技術規定
1. 第2条a):男子:5分、女子:4分→削除しIJFのSORと適合
2. 第7条:背番号についての説明→IJFのSORと適合
3. アンチドーピングコントロールについて→追加
総 会
日 程:平成17年6月23日
出 席:
各国代表:オーストラリア、ニュージーランド、中国香港、日本、韓国、中国マカオ、
チャイニーズ・タイペイ 計7ヶ国・地域
PRJO理事:ハーグレーブ副会長、チェ・コンホン財務総長、ハーマン事務総長
PRJO技術委員:川口孝夫(JUA審判理事)、ハーグレーブ女史(副会長兼務)
総会日本代表:藤田真郎(全柔連国際委員長)、大辻広文(国際副委員長)
欠 席:
PRJO理事:ヨシ・ウチダ会長、池副会長、ジム・コジマ技術理事
1.マカオでのPRJOの法的登記について
PRJOが組織(機構)としてマカオで登録するにはOrganization という名称を変更す
る必要があり、Pacific Rim Judo Federation (PRJF)に変更することが提案され承認され
た。
2.会計報告
USJIによる前大会の参加料3650ドルの未納、2001−2005会計報告等が財務総長から
報告され承認された。
3.PRJO規定(コード)ならびに技術規定(テクニカルコード)の改正
理事会によって提案された改正案(上記理事会の報告参照)が承認された。
4.理事会役員の選出
今回に限り、2名の役員任期を6年間とし、3名の任期を4年間とすることが提案され
承認された。
以下の5名が選出された
会長 金 正幸(韓国)
副会長 呂 威震(チャイニーズタイペイ)
クレア・ハーグレブ(ニュージーランド)
事務総長 ピーター・ハーマン(オーストラリア)
財務総長 チェ・コンホン(中国マカオ)
5.2007年・2009年の環太平洋柔道選手権大会開催地について
- 2007年大会は中国マカオで開催されることになった。また、2007年にはジュニアの試合もあわせて行うことが提案され、代表者会議で意見を聞いてみることとなった。
- 2009年の開催地に関しては開催希望国が上がらなかった。
6.技術理事の指名(※日本提案)
川口孝夫氏が新たに技術理事に指名され、また、技術理事を理事会の役員として追加さ
れることが承認された。これは、3技術委員制度廃止と共に直ちに施行され、次回2007
年総会での承認後、規定改正することとなった。
7.指名審判員の費用負担と人数
指名審判員の飛行機代は各自負担とし、主管国は宿泊代のみ支払うことと変更された。
また、指名審判員の数を各大陸2名から3名に増やすことも提案され承認された。
理 事 会
日 程:平成17年6月26日
出 席:金正幸会長、C.ハーグレブ副会長、呂威震副会長、P.ハーマン事務総長
川口孝夫技術理事
欠 席:チェ・コンホン財務総長
総会で新しい理事会役員が選出され、また金正幸新会長も済州島に到着したことから、大会会場の済州柔道センターにおいて新しい理事会役員による第1回目の理事会が行われた。
1.ニューカレドニアが2009年の環太平洋選手権を開催したい旨報告があった。
2.協議事項:以下の事項が協議され承認された。
2−1.技術理事を理事会役員の一員に加える。(計6名)
2−2.次回の2007年大会からジュニアの試合を行う。
2−3.6名の理事会役員のうち会長、事務総長、副会長(オセアニア選出)の3名の任期
を6年、副会長(アジア選出)、財務総長、技術理事の3名の任期を4年とする。
その他
- 今大会の参加は計14カ国・地域(チャイニーズタイペイ、中国香港、日本、中国マカオ、オーストラリア、グアム、ニューカレドニア、ニュージーランド、アメリカ、韓国、モンゴル、イラン、キルギス、ベトナム)であったが、モンゴル、イラン、キルギス、ベトナムはPRJOメンバーではなく招待として参加した。これは、PRJO規約の「大会開催国はPRJOメンバーの参加国数を超えない限りにおいてPRJOメンバーでない国を招待することができる。」を適用したものである。
- IJFインターナショナル審判員試験(OJU主催)が過去の当大会においては行われてきたが、今回は行われなかった。これはOJUが試験を新たに開催されるオセアニアオープン(11月)で行うことになったためである。
リ PRJO規約及びテクニカルコードの改正が今回の諸会議でも行われたが、これはIJFの規則改正に準拠するためである。たとえば事務総長の投票による選出、女子の試合時間を5分、ドーピングコントロールの実施等である。しかし、試合方法、ジュニア導入による変更等、更にテクニカルコードを改正する必要がある。これらのコード更新に関しては、川口新技術理事に委ねられた。
- IJF規則に準拠するためと上記したが、PRJO規約によると、PRJO会長選出は総会ではなく理事会での選挙となっている。また、その他の重要事項も理事会で協議・決定され、総会で承認する等、PRJOの理事会と総会の役割はIJFと異なっている。これらは、今回もそうであったが総会出席者がわずか7カ国/地域で、また委任状も認められておらず、もしIJFの規則を適用したならば総会が正式に成立されず、様々な面で支障をきたすという現状からではないかと考えられる。
|
| アジア柔道連盟総会報告及び東アジア柔道連盟総会報告 |
| アジア柔道連盟(JUA)総会は2年に1度開催されることになっており、アジア選手権大会に先立ち、平成17年5月12日、ウズベキスタン・タシケント市において行われた。以下、その主な報告である。
アジア柔道連盟総会報告
| 出 席: |
中国、インド、イラン、イラク、ヨルダン、日本、カザフスタン、キルギス、韓国、サウジアラビア、クウェート、中国マカオ、フィリピン、カタール、北朝鮮、シリア、タイ、トルクメニスタン、チャイニーズ・タイペイ、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン
計23ヶ国/地域 |
| 欠 席: |
カンボジア、中国香港、インドネシア、マレーシア、モンゴル、ネパール、タジキスタン
計7ヶ国/地域 |
| 委任状出席: |
バングラデシュ、ラオス、レバノン、ミャンマー、パキスタン、パレスチナ、シンガポール、スリランカ
計8ヶ国/地域 |
| 総会出席者: |
竹内善徳(JUA会長)、川口孝夫(JUA審判理事) |
| 総会日本代表: |
津澤寿志(全柔連事務局長)、藤田真郎(全柔連国際委員長) |
| アシスタント: |
大辻広文(竹内JUA会長秘書)、尾形直紀(川口JUA審判理事助手) |
 |
| 総会時のJUA理事 |
主な議題
- アフガニスタンの加盟
アフガニスタンのJUA加盟が満場一致で承認、JUA加盟国は39ヶ国/地域。
- 大会準備報告
2005年アジア選手権大会(ウズベキスタン)、2008年北京オリンピック(中国)、2005年アジアジュニア選手権大会(チャイニーズ・タイペイ)、2006アジア競技大会(カタール)の責任者が、各大会準備のプレゼンテーションを行なった。
- JUA規約・規程関係
IJF規約類改正に伴うJUA規約の改正案(竹内会長)、JUA財務会計手続きの改正案(クマール財務総長)、及びJUAテクニカルコードからJUAスポーツ運営規程(SOR)への変更案(チェ・スポーツ理事)がそれぞれ承認された。新JUA SORは2006年1月1日より施行。
- その他承認事項
- JUAセミナーの年2回開催と女性セミナー開催のフォーマット提案(川口審判理事)
- JUA理事会の下における法務委員会(チェ・スポーツ理事)
- アジアユース選手権大会、アジア「形」選手権大会の創設、JUAコーチング・ライセンス制度の導入(デラクシャン・教育コーチング理事)
- 各ゾーンへのJUA開発資金5,000ドルの分配(クマール財務総長)
- 各ゾーン会長を通しての各ゾーン加盟国・地域数に応じた特別給付(1カ国・地域1,000ドル相当)(クマール財務総長)
- 今後のJUAイベント
| 2005年 |
7月 |
JUAセミナー |
ベトナム(ホーチミン) |
|
11月 |
アジアジュニア選手権大会 |
台湾(台北) |
|
11月 |
JUAセミナー |
台湾(台北) |
|
11月 |
JUA女性審判員セミナー |
中国(青島) |
| 2006年 |
|
アジアジュニア選手権大会 |
韓国(済州島) |
|
12月 |
アジア競技大会 |
カタール(ドーハ) |
| 2007年 |
|
アジア選手権大会 |
クウェート(クウェート) |
|
|
アジアジュニア選手権大会 |
インド |
| 2008年 |
|
アジア選手権大会 |
韓国 |
|
|
アジアジュニア選手権大会 |
イエメン |
※ 2007年アジア選手権大会開催国に関しては、クウェートとベトナムとの間で投票となり、クウェート22票、ベトナム7票、無効2票でクウェートに決定した。
 |
| 総会時の各国代表 |
また、東アジア柔道連盟総会が、JUA総会に先立ち、平成17年5月12日、ウズベキスタン・タシケント市において行われた。以下、その主な報告である。
東アジア柔道連盟総会報告
| 出 席: |
中国、日本、韓国、中国マカオ、北朝鮮(遅刻)、チャイニーズ・タイペイ |
| 欠 席: |
中国香港、モンゴル |
| 総会出席者: |
小野澤弘史(東アジア柔連審判理事) |
| 総会日本代表: |
津澤寿志(全柔連事務局長)、藤田真郎(全柔連国際委員長) |
主な議題
- JUA開発基金の2004年分と2005年分の使途
2004年分の各ゾーンへの分配金$5,000は2005年のアジアジュニア選手権大会を主管するチャイニーズ・タイペイに配分、2005年分の分配金$5,000は2006年の東アジア選手権大会の主管国・地域(未定)に配分されることになった。
- 2006年の東アジア選手権大会の主管国・地域の決定方法
1.第1優先:北朝鮮(但し、遅刻してきた北朝鮮代表が北朝鮮開催を辞退)
2.第2優先:モンゴル(但し、代表欠席のため、後日開催の可否を確認)
3.第3優先:上記以外の5ヶ国・地域
4.第4優先:上記7ヶ国・地域が開催を希望しない場合には、韓国で開催
- 前東アジア柔連会長の選挙公約の履行要求
前東アジア柔連会長(中国香港)が1999年に東アジア柔連会長に立候補するに当り、$3、000を東アジア柔連に寄付する旨の選挙公約をして当選した。しかしながら公約が履行されていないので、中国香港柔道協会に公約の履行を要求することになった。
 |
| 開会式で贈られたウズベキスタン民族衣装を着たVIP |
 |
| 開会式 |
|
| イラク復興支援活動報告(2004〜2005年) |
財団法人全日本柔道連盟
国際委員長 藤田 真郎
1. 支援活動の始まり
イラク戦争後、2003年11月にIJFに「柔道衣と畳がほしい」とイラク柔道連盟アルモーサウイー会長から一通のEメールが届き、その要請を受けて山下泰裕IJF教育コーチング理事が橋渡しをする形で全柔連と外務省に支援要請があった。
折りしも日本政府がイラク復興支援活動の一環として掲げた「文化・スポーツ・人物交流、人造りにおける支援」の趣旨とも合致し、全柔連は、全面的にこの依頼に協力することを約束。戦乱の荒廃の中で柔道がしたいというイラクの人たちのために、柔道器材を寄贈することを決め、外務省の協力のもと、2004年3月、リサイクル柔道衣100着と青色柔道衣50着、2003年大阪世界選手権大会で使用した柔道畳200枚がイラクに送られた。
これに先立つ2月から3月にかけての2週間、外務省はスポーツ交流支援事業の一環として世界10カ国の柔道指導者を招聘、講道館の協力でセミナーが開催された。その時招聘されたイラク柔連会長アルモーサウィー氏に対し、3月3日、外務省にて阿部正俊外務副大臣とIJF教育コーチング理事を務める山下泰裕全柔連理事から上記柔道器材贈呈の目録が手渡された。
2. イラク選手の日本受け入れ
 |
|
日本で初の練習に挑む
|
この器材支援がきっかけとなり、日本柔道界のイラク復興支援活動への協力は、更なる人的交流へと発展していった。ちょうどIOCがイラクのアテネオリンピック参加を承認し、その柔道種目にも特別枠が与えられて、100kg超級にハディール・ラーゼム選手が参加することになったことから、今度は、この選手をぜひ、柔道発祥の地である日本に招待して練習をさせてあげたいとの話が、全柔連と講道館内部で浮上したのである。
そこで全柔連から外務省に働きかけをしたところ、外務省とJOCの全面的な協力を得るところとなり、2004年7月25日〜8月7日の2週間、ラーゼム選手とコーチのラディ・ラディ氏を受け入れ、2人は講道館や筑波大学・拓殖大学等でアテネオリンピックに向けての調整練習を行った。戦後の混乱での練習不足もあってか、ラーゼム選手は本番のオリンピックでは初戦で敗退してしまったが、試合後、「憧れの日本で練習できたことと晴れのオリンピックの舞台に立てたことを誇りに思い、イラク柔道の復興のために今後も頑張りたい」と熱っぽく語った。
その後、9月3日から14日まで、ラーゼム選手を含む3名のイラク柔道チームは、アラブ柔道選手権大会に向けて2度目の来日を果たし、講道館等で合宿を行った。
 |
 |
|
初来日の記者会見で山下氏と握手
|
小泉首相表敬訪問(写真提供:外務省)
|
3. イラク柔道連盟会長から感謝のメール
年が明けて2005年1月、イラク柔連会長のアルムサーウィー氏から嘉納行光全柔連会長と山下IJF教育コーチング理事宛にEメールが届いた。その内容は「この度はイラク柔道連盟に対して柔道器材を寄贈していただいたり、イラクチームを受け入れていただいたりしたことに対し厚く感謝申し上げます。おかげさまで2004年10月にイエメンで行われた西アジアジュニア柔道選手権大会で、イラクチームは金2、銀1、銅3のメダルを獲得でき、チームとしても2位という素晴らしい成績を挙げることができました。このことは試合におけるレベル向上を如実に証明するものであり、イラクでの柔道の底辺拡大を物語るものであります。これもひとえに全柔連・講道館の全面的な協力のお陰であり、心より感謝申し上げます」といったものである。
4. その後の展開1−柔道器材追加支援
このようなイラク復興支援への日本柔道界の協力活動は、日本政府関係者の信任を得てさらに加速し、今度は、参議院柔道議員連盟(会長:片山虎之助議員、事務局長:常田享詳議員)が集めた中古柔道衣約100着と、全柔連が集めた柔道衣約100着の計約200着が、イラクへ送られることとなり、その日本からの輸送費用として、日本政府はイラクに対して総額約7,400ドルの「草の根文化無償資金協力」を行うことを決めた。その署名式は2005年3月17日にイラク・バグダッドにて行われ、柔道衣は3月中に無事イラクに届けられた。
5. その後の展開2−防衛庁の協力
一方で、全柔連と講道館は、防衛庁の協力を得た柔道器材支援も展開した。支援柔道器材は、中古柔道畳168枚、柔道衣140着(リサイクル柔道衣100着、ミズノ(株)提供の子供用柔道衣40着)、柔道解説用ビデオ5本で、イラクのサマーワで復興支援活動を実施している自衛隊派遣部隊に輸送支援をしていただいた。
これらの器材は、2005年5月上旬に無事サマーワの陸上自衛隊宿営地に届けられ、同月12日、同宿営地で「引き渡し式」が開かれて柔道器材がイラク柔道連盟に引き渡された。この式典においては、防衛大柔道部OBである太田清彦一等陸佐ら派遣隊員と地元の柔道少年達との交流稽古も行われたとのことである。
6. 今後の展望
イラク国内は、日頃のニュースでも報じられているとおり、いまだに混乱が続いており、柔道を志すイラクの人々にとっては十分な練習環境であるとは言えないが、そのような中で彼らは懸命に柔道に取り組んでいる。これまで述べたイラクへの支援活動は、物的・人的両面で行われてきたが、全柔連と講道館は、イラクからの要請があれば、今後も、日本政府その他関係機関との協力により器材支援や受け入れ支援を継続する予定であり、近い将来イラクの治安が回復し、安定的平和が訪れれば、日本からの指導者派遣など更なる人的交流が可能となるであろう。現在柔道を続けているイラクの青少年が、柔道を通じて嘉納治五郎師範の説いた柔道精神を学び、イラクの平和復興に活躍してくれることを祈念するばかりである。
(写真提供:防衛庁)
|
|
|
|
引渡し式でイラク柔道連盟役員と
握手する太田一等陸佐
|
隊員と喜びの稽古
|
|
|
|
|
交流稽古参加者との記念撮影
|
稽古開始!
|
|
| 「子供の柔道指導法」についてIJFセミナー開催!! |
| 2005IJFセミナーinリオデジャネイロ受講レポート
3月25-26日、ブラジル、リオデジャネイロにて、2005国際柔道連盟(IJF)セミナーが開催され、日本から腹巻宏一氏(紀柔館館長)が受講しました。以下腹巻氏からの受講報告です。
詳しくは >>
|
| 「日本ラオス外交関係樹立50周年」を記念して |
| 〜シニア海外ボランティア指導のもと、ラオス人による日本武道演武会が実施されました〜
JICA(国際協力機構)シニア海外ボランティアとしてラオス国にて柔道指導を行っている菊池正敏 六段から、標記演武会についての報告をいただきましたので紹介します。
詳しくは >>
|
| 日本の柔道衣で稽古したら、釣り手と引き手の意味がわかったぞ! |
| 〜日本からのリサイクル柔道衣が開発途上国の柔道家たちに届きました〜
全柔連支援のもと、日本からのリサイクル柔道衣が世界各国で活動するJICA青年海外協力隊員を通し柔道衣不足に悩む世界の柔道家たちのもとへ届けられました。協力隊員からの喜びとお礼の声です。
「リサイクル柔道衣をご提供いただいた全国の柔道関係者の皆様、発送の際の事前準備(受入れ、区分け、梱包、発送等)を汗水流して作業してくれた学生の皆さんに対し心よりお礼申し上げます。」
 |
 |
| (ガーナ) |
(シリア) |
柔道衣の送付ありがとうございます。 私たち日本人指導者はメダルを取るということだけではなく、柔道を通して教えられること、伝えられることが数多くあります。柔道が異人種、異宗教の人々が同じ畳の上で、同じルールの下、同じ服装で、争うのではなく切磋琢磨しあう場を提供する場である以上、指導者である私たちも日本という文化、歴史を背負って指導させていただくこと、またその国の文化を言語・宗教を超えて尊重し学びつつ指導させていただくことに感謝と責任を感じております。
送付していただきました柔道衣は多くの人たちに柔道が、日本の文化、メッセージが届きますよう活用させていただきたいと思います。(ブルガリア/佐久間俊輔)
この度、全柔連国際委員会からリサイクル柔道衣を支援していただき、誠にありがとうございます。
私はここトンガに赴任し早くも1年が過ぎ、後もう一年の活動となりました。全柔連のリサイクル柔道衣支援のような早い対応により、私達協力隊員が任国でより良い活動を展開することが出来ると思います。来年から高校への巡回指導を連盟に提案し今動いていますが、その活動が実現した際に使用する予定です。あと一年の活動の中で、より多くの人に柔道を知ってもらい、協力隊活動を締めくくりたいです。(トンガ久保賢一)
 |
私がジンバブエに赴任して、約10ヶ月になりました。
最近やっと活動も落ち着いてきて、今年のあたまにはリサイクル柔道衣、畳などが関係各位のご助力により揃い、現在では稽古風景がだいぶ柔道らしくなってきました。始めた当初の炎天の下でビニールのマットを敷いて、T−シャツを着て稽古していた頃に比べればかなり良くなりました。
(ジンバブエ/東條雅行) |
 |
「日本の柔道衣で稽古したら、釣り手と引き手の意味がわかったぞ!」
普段Tシャツや袖が短い柔道衣で稽古している生徒たちの反応です。袖が短かったり、半そでのシャツでは正しい組み手が理解しにくいといった問題がありました。今回送付いただいたリサイクル柔道衣のおかげで体にあった柔道衣で練習することができ、正しい組み手を理解をしてもらいやすく、組み手もうまくなってきたような気がします。この度はお忙しい中、ひとかたならぬご支援を頂き厚くお礼申し上げます。関係者の皆様には梱包及び発送等の手間のかかる作業にご協力いただき重ねて御礼申し上げます。
(ブルキナファソ/市野美代子) |
 |
頂きました柔道衣は私が指導している学校(ジナラージャ女子校、リヴィサンダ校、マユラパーダ校)3校と近隣校8校の計11校に寄贈させて頂きました。生徒たちにとってはとても嬉しいクリスマスプレゼントになったと思います。
日本からの送付に際し、リサイクル柔道衣を集めてくれた日本の柔道関係者や梱包作業をしてくれた東海大学の学生等皆様のご厚情に対しスリランカ柔道協会一同心より御礼申し上げます。(スリランカ/石田良子) |
 |
この度は柔道衣を送付いただきありがとうございます。
柔道衣の受け取り後、学校長から今回柔道衣が日本から送られた経緯や使用法について生徒たちに説明、注意がされた。この説明・注意に関しては柔道衣の申請時に学校長と話し合った結果であり、「送られて当たり前」という気持ちでは使用してほしくないという私の強い希望や、また学校長の「生徒たちに物を大切にする気持ちを持ってほしい」という考えから行われた。
当初、「リサイクル柔道衣」という言葉から「中古品」を想像していたが、届いた柔道衣は新品同様の品であったことに驚かされた。女子生徒らは汚れた柔道衣などをあまり着たがらない傾向にあり、今回のリサイクル柔道衣を大変喜んでいるようである。今回申請したリサイクル柔道衣が届いた事により、生徒たちは気持ちの上で日本との距離を近く感じているようである。今後は柔道を通して相手を思いやる心や共に学ぶ楽しさなどを感じてもらい、私自身も一緒に学んでいければと思っている。最後に全柔連、講道館はじめ多くの方々の支援に心から感謝したいと思う。(ポーランド/中澤克枝) |
リサイクル柔道衣
世界には柔道を真剣に学んでいる柔道家、子供たちが大勢います。使用されなくなった柔道衣がありましたら柔道衣不足に悩む世界の仲間たちへ送りましょう。(子供用の柔道衣も大歓迎!)
●送付方法
着払いによる宅配便でご送付ください。
●送付条件
洗濯済みの柔道衣をご送付ください。
●宛て先
東海大学と筑波大学の2ヶ所で受け付けています。
- 東海大学柔道研究室 宛て
〒259-1292
神奈川県平塚市北金目1117
TEL 0463-50-2460
FAX 0463-50-2405
- 筑波大学体育科学系柔道研究室 中村良三先生 宛て
〒305-8574
茨城県つくば市天王台1-1-1
TEL 0298-53-2725
(パラオ/高野重好)
|
| 日・EU市民交流年オープニングセレモニーに参加して |
|
2005年は、日本・EU市民交流年開始の年であり、EU加盟国の25カ国で文化の交流を深め、向上させるイベントが開催されます。北欧デンマーク国においても同様であり、日本とデンマークとの文化交流の催しが1月26日(水)にコペンハーゲン・王立図書館「ブラックダイヤモンド」内クイーンズホールで行われました。そのオープニングセレモニーを飾るアトラクションのひとつとして小川大使による柔道のデモンストレーションが行われました。
デンマーク人にとって、柔道(JUDO)はデンマーク語で「ユードー」と発音され、日本の文化の中でも寿司と並んで非常にポピュラーな武道(スポーツ)で人気も高いものがあります。今回の実演は中学部・高等部の生徒による受身と投の形。小川郷太郎・在デンマーク日本国大使と私とで投技(大外刈、一本背負投、跳腰、巴投)を披露しました。静寂の中に激しさがあり、礼節を重んじる東洋の文化、日本の武道を間近に見る機会であり、小が大を投げる。小川大使の力のこもった投技は、実戦さながらの迫力があり、息を殺して見入る観客から、ため息や割れんばかりの拍手が鳴り響いておりました。
セレモニーでは、柔道のデモンストレーションの他に我が校代表者による日本国歌、デンマーク国歌のソプラノ独唱、ソーラン節に合わせての踊りも披露されました。
東海大学付属デンマーク校 教諭 田中 昇

PROFILE 小川 郷太郎 大使
昭和18年 7月1日生
昭和43年 3月 東京大学法学部第三類卒業
4月 外務省入省
昭和63年 7月 在ソヴィエト連邦日本国大使館 参事官
平成 2年11月 在大韓民国日本国大使館 公使
平成 7年 8月 国際協力事業団総務部長
平成10年 4月 在ホノルル日本国総領事
平成12年11月 在カンボジア日本国大使館 特命全権大使
|
|
|
| カタール・ドーハでの柔道ルネッサンス運動 |
|
金メダルよりも大事な、ドーハの砂漠の灼熱よりも熱い感動!!
JICA(国際協力機構)派遣により、シニア海外ボランティアとしてベトナムで柔道の指導にあたっておられる濱邉 武 講道館六段から届きましたお便りの抜粋です。
新年明けましておめでとうございます。 (中略)
昨年のアテネオリンピック日本柔道チームのご活躍は、私共海外で「講道館柔道」を指導する者に取りましては、「しっかり組んで最後まで1本を目指して攻め抜く柔道」、真の日本柔道の素晴らしさを世界にアピールしていただき、大いに激励となりました。
また、昨年9月カタール国ドーハにてアジアジュニア柔道選手権大会が開催されました時、ベトナムも例のごとく大会3週間前になって急遽出場する旨ハノイ当局からの指示があって慌てて私も選手を同行し参加しました。2003年東南アジア大会にて 後列左から二人目が濱邉先生)
もちろん日本選手団のご活躍はアテネオリンピックを彷彿させる表彰式の「日の丸」と「君が代」のラッシュに、参加選手や観客も感動していましたが、それよりも私共ベトナム選手を始め大多数の参加国選手を大いに感激させる光景がありました。それは表彰式を終えられた日本選手団団長藤猪省太先生、コーチ陣を始め、つい先刻まで表彰台で華々しく金メダルや花束を受けていた勇者達全員が、出場選手控え室兼練習道場一杯に、食い散らかしたチキンカレーの弁当箱や、飲物、汚い食べかす等を当然の如く綺麗に片付け掃除し始めたのです。外国の選手、特に勝者は国のエリートとしていつももてはやされている為彼ら彼女たちにとっては、日本選手団団長自ら掃除するような行為に大変驚いていました。そして何人かは手伝い始めました。カタール国ドーハで学んだ「柔道ルネッサンス」は、日本選手団長自らが世界に示されました。それは金メダルよりも大事なものではなかったでしょうか。冷房の効き過ぎた道場で、ドーハの砂漠の灼熱よりも熱い感動が込みあげました。 (後略)
PROFILE 濱邉 武 (はまべ たける)
JICA(国際協力機構)シニア海外ボランティア
青年海外協力隊員としてマレーシアへ(1970〜72)。外務省へ出向、エチオピア日本国大使館ニ等書記官(1986〜88)。警察庁へ出向、JICA専門家、フィリピン国家警察勤務(1998〜2000)。 大阪府警察退職(2002)。1944年9月5日生
|
日本国政府は、第2回対中東文化交流・対話ミッションを9 月9 日(木)から18 日(土)まで、ヨルダン(アンマン)とイラン(テヘラン)に派遣し、スポーツ界を代表して山下泰裕氏(東海大学教授、IJF教育コーチング理事)が団員として参加し各地で講演、柔道指導を行った。
このミッションは、山内昌之氏(東京大学教授)を団長に、団員は山下氏の他に田波耕治氏(国際協力銀行副総裁)、五百旗頭真氏(神戸大学教授)、榎原美樹氏(日本放送協会バンコク支局特派員)の計5名。
≫詳しくは(PDF80KB) |
| パリ・シャンゼリゼ通りにジャンボ柔道広告登場!! |
フランス柔道連盟とスポンサー契約を結んでいる企業(銀行)が、特大横断幕形式の広告を、人通りが多くて有名なパリ・シャンゼリゼ通りに掲げ、先日のアテネオリンピックでのフランス柔道の活躍を称えました。
このジャンボ広告は柔道の広告キャンペーンの一環であり、柔道普及にとっては目覚しい成果といえます。大手企業の広告宣伝活動に柔道が登場したことははじめてのことです。 |
| 青年海外協力隊員トンガ選手のコーチとしてアテネへ |
いよいよアテネオリンピックが間近に迫ってきましたが、トンガ王国において青年海外協力隊柔道隊員として指導に励んでいる久保賢一氏からアテネオリンピックにコーチとして参加するという情報が寄せられました。
 |
| (左:久保隊員、右:アカペイ選手) |
久保賢一氏は、現在、南太平洋に位置するトンガ王国(人口10万人、対馬とほぼ同じ面積の島国)で青年海外協力隊柔道隊員として柔道の指導・普及に励んでいます。彼のカウンターパート(現地アシスタント)のアカペイラトゥ選手がIOCから今までの試合戦績が評価され73kg級で特別招待枠での出場が決まった為です。
久保隊員のコメント「アカペイ選手は財務省の職員として働いています。週末は彼らの主食である芋類を育てている畑で働き、性格はトンガ人らしくとてもフレンドリーな25歳です。私は、国際大会に出場する選手から子供たちや初心者まで幅広く教えています。特に初代隊員ということで普及活動に力を入れています。生徒の子供達がやっと礼法や受身を覚え、今は大外刈や袈裟固ができるようになりました。トンガの柔道人口は50名程ですが、3分の2の生徒は柔道衣も無い中で楽しそうに頑張ています。そんな子供たちが柔道を続け、将来トンガ柔道が活躍することを夢見ながら活動してます。」
 |
| (少年クラスの生徒たちと) |
久保隊員は平成12年国際武道大学卒業で、平成15年12月から2年間の予定で協力隊に参加しています。アカペイ選手は以前国際武道大学留学経験があり、2003年嘉納杯にも出場しています。
アテネでの彼らの活躍を応援しましょう!!
|
| リサイクル柔道衣50着がモルドバへ |
このたび、皆さんの善意で送っていただいたリサイクル柔道衣の一部50着が、モルドバ共和国(ウクライナとルーマニアの間、人口約450万人、首都キシニョフ)に送られました。在キシニョフ ドイツ大使館の援助により実現したもので、2004年4月29日に行われたモルドバ柔道連盟会長への贈呈式ではユーロTV、地元の新聞等からも取材にきました。
(4月30日付現地新聞「Timpul」の記事の訳)
昨日、Valea Trandafirilor 6の旧体育専門学校において、Dr.ミヒャエル・ツィッケリック・ドイツ大使より、モルドバ共和国柔道連盟会長Veaceslav Manolachi氏に、50組の柔道衣が手渡された。柔道衣は講道館図書資料部長村田直樹氏ならびに国際柔道連盟教育コーチング理事山下泰裕氏の好意的な尽力によるものである。感謝の意は当活動の成功に寄与した全ての関係者にたいしても向けられるものである。この寄贈は、在キシニョフ ドイツ大使館アタッシェ タニヤ・アイマール女史の仲介によるものである。同人は、2003年の第5回柔道世界マスターズ東京大会の形の部で金メダル一つと銀メダル二つを獲得している。現在は2004年6月末の第6回柔道世界マスターズウィーン大会に備え準備している。
リサイクル柔道衣運動は全日本柔道連盟(国際委員会)が行っている柔道普及活動の一つで、全国各地から集められた中古柔道衣を国際柔道連盟(IJF教育コーチング委員会)協力のもと世界各地の柔道衣が不足している仲間に送る運動で、先ごろは外務省の協力でイラクにも100着送りました。
|